2005 Fiscal Year Annual Research Report
希土類系物質のパノスコピック形態制御と高次機能設計
Project/Area Number |
16080103
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
町田 憲一 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 教授 (00157223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 次雄 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (90091694)
福永 博俊 長崎大学, 工学部, 教授 (10136533)
小松 高行 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (60143822)
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Keywords | 階層的形態制御 / 希土類系物質 / ソフト溶液化学法 / 電磁物性 / 光学物性 / f電子物性 / 高次機能 / 機能材料 |
Research Abstract |
本年度は本特定領域研究の開始後2年目であり、公募研究班が新たに加わったため、まずスタートアップ研究会を早急に開催すると共に、若手研究発表会を実施し、研究目的および研究計画等を再度確認ならびに明確にした。また、各研究課題担当者による研究打合せ会を実施し、年度の研究成果のまとめを領域全体で行った。具体的な実施スケジュールは以下の通りであった。 1)第1回研究打合会(スタートアップ会議)(平成17年6月20〜21日、長崎・ルークプラザホテル) 2)第2回研究打合会(若手研究発表会)(平成17年9月15〜16日、仙台・松島ホテル大観荘) 3)第3回研究打合会(全体会議)(平成17年11月19日、東京・順天堂大学医学部) 4)研究成果報告会および第3回公開シンポジウム(平成18年1月30日〜2月1日、大阪・大阪大学中之島センター) なお、各研究課題間の研究交流を円滑に行うために、班長による会議を、平成17年6、9、11月および平成18年1月に開催した。 一方、各研究計画班の平成17年度の主な研究計画は昨年度と同様に以下の通りであり、評価委員からのコメントや領域内の班長、班員の相互および自己評価に従い、研究計画や推進方法等の改善を進めた。 1)主にソフト溶液化学反応を利用したナノ領域での高度な組成、構造の規定によるパノスコピック形態制御を希土類系物質に適用し、これにより誘起される高度な高次物性の発現に関する研究を再立案、実施した。 2)希土類-鉄属遷移金属系を中心に、パノスコピック形態制御された希土類系物質の系統的な作製と物質相の観察、および高次物性の発現とその発現機構の解明に関する研究を再立案、実施した。 3)希土類イオンを含有したガラス、単結晶、微粒子等を中心に、パノスコピック形態制御された希土類系物質を作製すると共に、レーザ光等の照射による更なる形態変化や希土類イオンの励起を誘発させ、高次光物性の発現とその機能評価に関する研究を再立案、実施した。 4)A01、A02およびA03の各研究班で得られた研究成果をもとに、高性能永久磁石、高輝度蛍光体、高性能酸化物イオン導電体としての可能性を明らかにすると共に、これらの高性能アクチュエータ、電波吸収材料、ディスプレイや光源、燃料電池などの実用に向けてのシステム化に関する研究を再立案、実施した。
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Research Products
(7 results)