2006 Fiscal Year Annual Research Report
ソルボサーマル反応による希土類系物質のパノスコピック形態制御と光機能の発現
Project/Area Number |
16080201
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 次雄 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (90091694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
殷 しゅう 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (40271994)
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Keywords | 希土類系物質 / パノスコピック形態制御 / 紫外線遮蔽剤 / 酸化セリウム / ソルボサーマル反応 / 酸化カルシウム固溶 / 雲母状チタン酸 / 塩化カリウムフラックス |
Research Abstract |
現在広く利用されている有機系紫外線吸収剤は人体への吸収により健康被害が懸念されることから、安全性の高い新規紫外線遮蔽材料としてナノサイズの酸化カルシウム固溶酸化セリウム基紫外線遮蔽剤を開発し性能評価をおこなった。一般に無機ナノ粒子は凝集が激しく、肌上に塗布した時の感触が悪い。無機ナノ粒子の肌上での感触を改善する手法として、雲母等の板状粒子との複合化が有効であるが、雲母は紫外線遮蔽能を有していないため複合化により紫外線遮蔽能が低下することが問題であった。そこで紫外線遮蔽能を有するレピドクロサイト型チタン酸リチウムカリウムの雲母状粒子合成のための安価なフラックスを探索し、塩化カリウムをフラックスとして用いると、化粧品用に汎用されている雲母と類似の形態を有する板状粒子を合成できることを明らかにした。また、得られた雲母状チタン酸リチウムカリウム粒子をカルシウム固溶酸化セリウムナノ粒子と複合化したところ、紫外線遮蔽能を損なうことなく、肌上での感触を向上できるとともに、有機物の酸化分解活性を著しく低減できることが明らかになった。
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