2004 Fiscal Year Annual Research Report
液相析出法による希土類系物質のパノスコピック形態制御と材料機能の高度発現
Project/Area Number |
16080211
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
出来 成人 神戸大学, 工学部, 教授 (10101065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶並 昭彦 神戸大学, 工学部, 助手 (10169443)
水畑 穣 神戸大学, 工学部, 助手 (10283871)
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Keywords | 希土類含有薄膜 / 酸化スズ / 酸化ランタン / 反転オパール構造 / センサ |
Research Abstract |
透明導電性金属酸化物薄膜は、低い電気抵抗また広い光学バンドギャップを示すことから電気・光学分野におけるデバイス設計において欠かすことの出来ない重要な材料の1つである。なかでも酸化スズ(SnO_2)薄膜は、高い透明性及び電気伝導性を示すことから太陽電池用透明電極や固体センサーへの応用が期待されている。近年では、Laを添加したSnO_2におけるCO_2ガスに対する高感度センサーとしての可能性が報告されている。LPD法によりLa^<3+>をドープしたSnO_2薄膜の作製を試みた。また、液相充填(Liquid Phase Infiltration ; LPI)法により3次元周期構造を有するナノマテリアルの作製について検討を行った。得られたLa^<3+>/SnO_2薄膜中のLa、Sn量を定量した結果、La^<3+>/DTPA錯体の初期添加量の増加に伴い薄膜中のLa/Sn比が連続的に増加していくことが確認された。このことより、La^<3+>/DTPA錯体の初期添加量を変化させることにより薄膜中のLa/Sn比が容易に制御できることが明らかとなった。基板にはサイズのそろったポリスチレンコロイドを最密充填させたコロイド結晶を用いた。このコロイド結晶の空隙をLPI法により充填させた。広範囲にわたり反転オパール形の3次元周期構造体が作製されていることが確認された。また、鋳型に使用するコロイドの直径を変化させることで様々なサイズの空隙を有する反転オパール型ナノ構造体の作製に成功した。本手法を用いることで表面積の非常に大きなナノ構造体の作製が可能であり、センサー特性の向上が期待できる。
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Research Products
(2 results)