2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16081201
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石川 健三 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90159690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 久男 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20192619)
末廣 一彦 北海道大学, 大学院・理学研究科, 講師 (60211976)
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Keywords | 量子ホール効果 / 非等方ガス / 南部-ゴールドストーン粒子 / Kohnの定理 / ニュートリノ振動 / 波束 / 一般化散乱振幅 |
Research Abstract |
(1)量子ホール系で実現している非等方的な多体凝縮状態について、平均場の高次効果の系統的な計算法と計算結果が求められ、攝動展開により平均場の揺らぎの効果が取り入れられる事が示された。さらにRPA近似やGRPA近似により、基底状態や励起状態のエネルギーが計算され、一体励起エネルギーに関してはGRPA近似で、変分法によるものと良い一致が得られた。また、電磁波吸収が解析され、Kohnの定理がゴールドストーン粒子により受ける影響が解明された。 (2)ニュートリノ振動の振幅をニュートリノの生成やニュートリノの観測までの関与する粒子の運動量と位置の両変数について、粒子の波束としての性質を考慮にいれた測定精度内での運動量と位置との両変数をパラメーターとする散乱振幅が定式化された。この散乱振幅に基づきニュートリノ振動が解析され、通常の一体的扱いによる振る舞いとの相違が明らかにされた。さらに、拡張された散乱振幅に基ずく、ニュートリノ振動以外の諸現象の解析が進んでいる。
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Research Products
(3 results)