2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16086208
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山田 源 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (80174712)
|
Keywords | 生殖器 / 性分化 / 器官形成 / 細胞増殖因子 / 発生プログラム / 生殖 / ノックアウトマウス / ヘッジホッグ |
Research Abstract |
高等動物の泌尿生殖系形成は、排泄器官を作り、交接に必要な精子、卵子を排出、受け取る器官群を胎児後部に構築する遺伝子ネットワークを必要とする。 本年度は実績として 1.外生殖器が出来る以前の発生場として総排泄腔の重要性並びに総排泄腔形成と協調して膀胱、下腹部、骨盤などが発生する過程について知見を得た。細胞増殖因子として重要なヘッジホッグシグナル(Shh)及び転写因子ALX4との相互作用が重要である事を見い出した(論文投稿中)。 2.鳥類胚がユニークな生殖腺形生することが知られているが、世界で初めてchickアンドロジェンレセプター(AR)をクローンし、アンドロジェンがchick胚卵巣発生に重要である事を示した。 3.外生殖器が伸長する際の先端の上皮(DUE)の重要性並びに先端形成に関連して転写因子Dlx遺伝子の解析を進め、同Dlx5,6のダブルノックアウトマウスが尿道下裂を引き起こす事、更に外生殖器先端の異常を引き起こす事を見い出した(投稿準備中)。 4.HAI1は種々の器官形成に機能している事が推察されていたが、ノックアウトマウス解析によって初めて胎盤形成に重要である事を見い出した。
|