2007 Fiscal Year Annual Research Report
プラナリアにおける生殖戦略転換機構-無性生殖から有性生殖へ
Project/Area Number |
16086209
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松本 緑 Keio University, 理工学部, 准教受 (00211574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 元紀 放送大学, 教養学部, 教授 (20012411)
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Keywords | プラナリア / 有性生殖 / 無性生殖 / 有性化因子 |
Research Abstract |
プラナリアで独自に開発した有性個体を行う個体を餌として無性個体を行う個に与えることにより、無性生殖を行う個体から有性生殖を行う個体に転換させる系を活用して、無性生殖から有性生殖へと生殖様式の転換を誘導する因子の単離精製を進めている昨年度はこの誘導分子の一つがL-トリプトファンであることを示し、市販のL-トリプトファンの投餌により、卵巣の顕著な発達は誘導するが、完全な有性生殖を行う個体への転換は誘導しないことを示した。本年度はトリプトファン以外の因子を探索するとlともに、既に作成している有性化プラナリアEST-データベースと各有性化段階でのマイクロアレイを活用して、Gene Ontology といったバイオインフォマティクス的手法により、有性化誘導初期に発現する遺伝子群を探索し見いだした。 トリプトファン投餌個体においてもこれらの遺伝子の発現は観察された。現在、RNAiにより有性化誘導初期に発現する遺伝子群の蛋白質の発現を押さえたどきにそれらが生み出す効果を検討している
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