2005 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚障害者のための手話の認知科学的なコミュニケーション支援に関する研究
Project/Area Number |
16091103
|
Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
長嶋 祐二 工学院大学, 工学部, 教授 (50138137)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 隆夫 京都工芸繊維大学, 工学科学研究科, 教授 (00029539)
白井 良明 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50206273)
神田 和幸 中京大学, 教養部, 教授 (70132123)
|
Keywords | 認知科学 / 手話情報工学 / コミュニケーション支援 / 聴覚障害 / 情報福祉 / コーパス |
Research Abstract |
聴覚障害班では、母語として手話を用いる聴覚障害者に対して、情報通信端末を介したコミュニケーション支援を目指し、工学および認知科学的側面から手話の認識・生成・符号化・伝送、日常生活支援に必要な基礎的な諸技術の研究開発を推進させることを目的とする。さらに、ろう者・中途失聴者・高齢者難聴者などニード調査を基に、聴覚障害者全般に対して日常生活支援に必要なコミュニケーション支援方法について提言を行い、モデル的なシステムを提案することである。 今年度の聴覚班全体の研究は、4計画研究で協力者を含め13名体制で研究を開始した。聴覚班会議は、4回行なわれ、第二回会議以外は、他の班との連携を視野に入れた拡大班会議となっている。 第一回会議では、研究協力者を含め計画研究責任者および視覚班盲ろうとの合同で、今年度の研究計画、各班の有機的な連携方法について議論を行なった。 第二回会議では、各計画研究の進捗状況に対して活発な議論を行ない、各班の連携を確認した。 第三回会議では、主に「手話における注意」について,肢体不自由との注意の差異に関連して肢体不自由班と議論を行なった。 第四回会議では、視覚班との合同で、今年度の成果について報告を行い結果や課題に対して活発な議論を行なった。また、最終年度の計画についても議論が行なわれた。 調整班は、各計画研究の進捗状況を会議やメールを通して逐次把握でき、効率的な研究進行のため研究テーマごとの有機的な連携ができ、有効に機能した。今年度の他班との連携の具体的な成果として、視覚班の音声を扱うグループの協力を得て聴覚班内に「音素確定ワーキンググループ」を設置して、次年度から音声言語との差異から手話の音素について形態論、弁別特徴などの側面からの議論することである。 なお、聴覚班では、調整班、長嶋班、黒川班、白井班、神田班は、それぞれ年度内の計画の成果を挙げ、最終年度に向けた他の班との連携を含めた準備作業を行なった。
|
Research Products
(12 results)