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2005 Fiscal Year Annual Research Report

手話の認知・認識特性に基づく手話画像表示条件の最適化

Research Project

Project/Area Number 16091203
Research InstitutionKyoto Institute of Technology

Principal Investigator

黒川 隆夫  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (00029539)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森本 一成  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教授 (00127169)
Keywords日本語手話翻訳 / 手話画像 / 手話画像表示条件 / 手話認知 / 手話単語理解度 / 胃部レントゲン検査指示用手話画像 / 手話の時間構造
Research Abstract

(1)手話画像の認知特性と表示条件の関係
短い手話画像どうしを照合する実験を行い,聴覚障害者は手やその軌跡を注視する一方,健聴者は手話を話すモデルの上半身全体を見る傾向をもつこと,手話画像の異なる部分を答える際の正答率に画面サイズは関係せず,解像度とフレームレートのみが有意な主効果をもつことが判明した。また手話単語の読み取り実験では,手話を読む手掛かりが,(a)口の周辺にある単語,(b)片手の手形や手の短い軌跡にある単語,(c)両手の比較的長い軌跡にある単語に分類したところ,(c)は画像サイズ,解像度,フレームリートをかなり落としても読み取り可能なことが判明した。しかし,(a)と(b)は3条件が微妙に相互作用をし,特に(i)の手話単語では,画面サイズが5×4cmまたは解像度が113×90pixelになると90%の正解率で読みとることが不可能となった。しかし,単語読み取りに必要な手話画像表示条件は,照合の場合に比べれば大幅に緩和されることになり,手話の認知に上述の手掛かりが重要な役割を果たすことが明確になった。
(2)胃部レントゲン検査指示用手話画像の表示法
この研究では,4種類の胃部レントゲン検査用の手話画像の評価実験結果に基づいて,手話画像の理解に画像の時間構造がどう関係するかを分析した。手話画像が単語(あるいは形態素)に分割し,それらの渡り部分の時間に主として着目したところ,時間が長くなることによって手話単語の識別が容易になる傾向があるが,手話単語の正解率と時間の間に統計的に有意な関係は存在しないことが判明した。手話画像の改善で留意すべき点として,手話を状況に応じた方法で表現し,場合によっては手話ではなく,身振りを使用すべきであることが明らかになった。

  • Research Products

    (12 results)

All 2006 2005

All Journal Article (12 results)

  • [Journal Article] 手話単語読み取りに対する表示条件の影響2006

    • Author(s)
      和泉智恵
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェース学会第10回ノンバーバルインタフェース研究会論文集

      Pages: 40-43

  • [Journal Article] 胃部レントゲン検査のための手話アニメーションの理解度と単語間隔との関係2006

    • Author(s)
      川村昌平
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェース学会第10回ノンバーバルインタフェース研究会論文集

      Pages: 56-61

  • [Journal Article] 手話単語アニメーションに対する通訳者の表情の導入効栗2006

    • Author(s)
      浜上和也
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェース学会第10回ノンバーバルインタフェース研究会論文集

      Pages: 83-88

  • [Journal Article] 胃部レントゲン検査の指示に用いる手話アニメーションの作製とその評価2005

    • Author(s)
      森本一成
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.105, No.67

      Pages: 37-42

  • [Journal Article] 手話画像照合特性に対する表示条件の影響2005

    • Author(s)
      黒川隆夫
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.105, No.67

      Pages: 43-48

  • [Journal Article] Reading Japanese Sign Language on animation under various display conditions2005

    • Author(s)
      Kurokawa, Takao
    • Journal Title

      Proc.2nd Yeungnam Univ.-Kyoto Inst.of Tech.Joint Symposium

      Pages: 211-212

  • [Journal Article] Improvements in sign language animation for stomach X-ray examination2005

    • Author(s)
      Morimoto, Kazunari
    • Journal Title

      Proc.2nd Yeungnam Univ.-Kyoto Inst.of Tech.Joint Symposium

      Pages: 221-223

  • [Journal Article] 聴覚障害者のための振動提示に関する実験的検討2005

    • Author(s)
      上月一賢
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェース学会第9回ノンバーバルインタフェース研究会論文集

      Pages: 51-56

  • [Journal Article] 手話アニメーションの時空間構造と理解度の関係---胃部レントゲン検査指示用の場合2005

    • Author(s)
      川村昌平
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェースシンポジウム2005論文集

      Pages: 671-676

  • [Journal Article] 手話画像からの単語の読み取りに対する表示条件の影響2005

    • Author(s)
      和泉智恵
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェースシンボジウム2005論文集

      Pages: 677-682

  • [Journal Article] 聴覚障害者を対象とする緊急情報提示用振動感覚インタフェース2005

    • Author(s)
      鈴木 淳
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェースシンポジウム2005論文集

      Pages: 715-718

  • [Journal Article] 手話アニメーションのための口唇運動モデルの検討2005

    • Author(s)
      家形 隆
    • Journal Title

      平成17年度日本人間工学会関西支部大会講演論文集

      Pages: 171-174

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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