2006 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のIT利用特性に関するデータベースの構築と類別化
Project/Area Number |
16091214
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
飯田 健夫 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (80268151)
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Keywords | 高齢者 / IT / データベース / 注意力 / 記憶力 |
Research Abstract |
一定手順の操作を要求される対話型機器(ここではIT機器と総称する)を使おうとする高齢者からは、表示文字の見にくさや、ボタンの押しにくさなどの知覚や巧緻動作の問題のみならず、操作方法が分かりにくい、覚えにくいなどの認知的な問題を訴えられることがある。その原因を明らかとし、高齢者が無理なく使いこなせるIT機器を世の中に提供することが急務である。 本研究では、(社)人間生活工学研究センターが保有する高齢者のIT機器の利用特性の計測データを利用し、高齢者のIT利用特性に関するデータベースを構築する。このデータベースをIT機器の開発の際に活用することにより、高齢者が無理なく使いこなせるIT機器の開発を促進する。また、一般に、高齢者は今までの経験で認知能力の低下を補い、課題を達成することができると言われている。そこで、年齢以外の属性によるIT利用特性の違いについても明らかにすることを試みた。 本年度の実績は以下の通り。 1.データベースシステムに格納するデータの整理と格納 人間特性データは、計測条件と計測データをセットにして取り扱う必要があるため、15種類の計測テーマごとに、計測条件や計測マニュアルと計測データを整理し、それをデータベースシステムに格納した。 2.IT機器の利用特性によるユーザの類別化と心的負担との相関分析 ビデオの予約の出来る人と出来ない人を例に、その違いを、様々な角度から検討した。その一つとして心的負担に対する耐性を取り上げた。分析の結果、ビデオの予約の出来る・出来ないに、注意負担に対する耐性はあまり関係しないが、記憶負担に対する耐性(記憶力)が関係する(ビデオの予約の出来る方が、記憶力がよい)ことが分った。
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Research Products
(3 results)