2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16092202
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
徳山 豪 Tohoku University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (40312631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩浦 昭義 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (10296882)
河原林 健一 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 准教授 (40361159)
全 眞嬉 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (80431550)
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Keywords | データマイニング / 計算理論 / 計算幾何学 / アルゴリズム / クラスタリング / 知識抽出 |
Research Abstract |
本研究の目的はデータマイニングにおける現在の精度限界を打破するための知識抽出モデルの提案と、それに関する理論研究及び実際のシステムの構築である。特に、研究代表者の持つ先端技術である計算幾何学的手法を中心に、計算理論手法による限界突破を目指した。継続中の研究テーマについては研究をさらに進めると共に、過去3年間に行った研究の取りまとめを行った。 新たに得られた研究成果については、国内外の会議や研究会にてを発表するとともに、論文に纏めて学術論文誌に投稿をした。以下、新たに得られた結果について簡単に紹介する。 昨年までの研究における重要な成果として、ゾーン図に関する結果が挙げられるが、これは点と点の間の3等分線によって描かれる図であった。本年度はこれをさらに発展させ、点と線分の間の3等分線について考え、そのような等分線の一意的存在性を示すと共に、3等分線を効率的に計算するアルゴリズムを提案した。 次に、平面上に辺を曲線として描画されたグラフにおいて、辺が交差しない全域部分木を計算する問題を考えた。非交差な全域部分木を持つかどうかの判定はNP困難問題であり、交差数を最小化する問題は近似困難である事が知られている。本研究では、自然なパラメタに対し、パラメトリック計算量(パラメタへの依存度を考慮する計算量)を考察した。対象とするパラメタは、入力されるトポロジカルグラフにおける交差辺対の数、交差辺の数、頂点集合の凸包の内点である頂点数である。また、3-SAT問題への帰着により、この問題に対して計算困難性を示した。
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