2004 Fiscal Year Annual Research Report
グラフ描画アルゴリズムとそのWeb情報検索への応用
Project/Area Number |
16092203
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西関 隆夫 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80005545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周 暁 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (10272022)
三浦 一之 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (80333871)
浅野 泰仁 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (20361157)
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Keywords | アルゴリズム / グラフ描画 / 可視化 / インターネット高度化 / 情報基礎 |
Research Abstract |
1 申請者らによってこれまでに得られた成果を中心にして,グラフ描画の理論とアルゴリズムを集大成して,英文の成書"Planar Graph Drawing"を執筆し,World Scientific社からLecture Notes Series on Computing Vol.12として出版した. 2 購入したパーソナルコンピュータを用いて,各面の面積が指定された平面グラフを,外面が長方形,内面が水平・垂直線分のみからなる八角形に描画するアルゴリズムを実装し,その実用性を検証した.また,VLSIレイアウトにこのアルゴリズムを適用した場合,対応するVLSIを設計しやすくするためには八角形ができるだけ幅の細い部分を持たないようにした方が良いが,様々なヒューリスティクスを用いて,これを可能にした. 3 平面グラフの格子凸描画において,別個に研究されてきた標準分解,リアライザ,シュナイダーラベリング,順序つき全域木がすべて同等であることを証明した. 4 直並列グラフの折れ曲がりなし直交描画の線形時間アルゴリズムを開発した. 5 外面の形がおおよそ指定された,次数が4以下の平面グラフの内部矩形描画が可能なための必要十分条件と,多項式時間(点数の約1.5乗に比例)アルゴリズムを与えた. 6 ウェブ文書データを解析し,申請者らが提案したフィルタと呼ばれる手法によって,サイトのデータを抽出した.また,このデータから構築されたウェブグラフ(ページを点とする)とサイト間グラフ(サイトを点とする)両方の上で,著名な情報検索手法であるmax-flow based methodによる実験を繰り返し,サイト間グラフがこの手法にきわめて有効であることを示した.
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