2005 Fiscal Year Annual Research Report
グラフ描画アルゴリズムとそのWeb情報検索への応用
Project/Area Number |
16092203
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西関 隆夫 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80005545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周 暁 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (10272022)
浅野 泰仁 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (20361157)
三浦 一之 福島大学, 共生システム理工学類, 助教授 (80333871)
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Keywords | アルゴリズム / グラフ描画 / 可視化 / インターネット高速化 / 情報基礎 |
Research Abstract |
(1)平面的グラフの折れ曲がりなし直交描画問題について,グラフが3連結立方グラフの細分であれば,折れ曲がりなし直交描画を線形時間で求めることのできるアルゴリズムを提案した. (2)直並列グラフの直交描画で折れ曲り数最少のものを求める線形アルゴリズムを開発した. (3)平面グラフの格子凸描画において,別個に研究されてきた標準分解,リアライザ,シュナイダーラベリング,順序つき全域木がすべて同等であることを証明した. (4)電力供給問題のモデル化であり,一般には強NP困難問題として知られる,需要・供給付きグラフの分割問題について研究し,分割数を最少・最多にする問題および与えられた数の分割を求める問題に対して,グラフが木(または部分k-木)であるときに厳密解を求める多項式時間(または擬似多項式時間)アルゴリズムを提案した. (5)不正コピーを防ぐ目的で作成された電子透かしに対して,複数の犯罪者が結託して電子透かしの一部を発見・改ざんするという結託攻撃が問題になっている.本研究では,結託攻撃に対する電子透かしの安全性を評価する手法を提案し,犯罪者を特定できる条件を示すことに成功した. (6)購入した計算機を用いてウェブ文書データを解析し,サイトのデータを抽出し,このデータからサイトを点とするサイト間グラフを構築した.さらに,サイト間グラフの特徴を利用して,著名な情報検索手法であるmax-flow based methodの品質を大幅に改善する手法を確立し,実験によってその性能を検証した.
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