2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16100003
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中田 力 新潟大学, 脳研究所, 教授 (50281720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 正豊 新潟大学, 脳研究所, 教授 (80198457)
藤井 幸彦 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (40283014)
鈴木 清隆 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (40303169)
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Keywords | MRI / 7テスラ / MR microscopy / 解剖学的解像度 / 超高磁場 / 3DAC / tensor imaging / 機能画像 |
Research Abstract |
MR画像学の最終ゴールは、顕微鏡レベルのMR画像、つまりは、MR microscopyを臨床に提供することにある。しかし、その確立には、いまだclearしなければならない多くの技術的問題点が残されている。本研究の目的は、疾患を限定し、対照とする微細組織に特異的な画像法を確立することにより、本邦唯一の超高磁場(7.0T)装置を用いた、高解剖学的解像度を誇る、臨床画像診断法を開発することを目的としている。 初年度である本年度は、まず、技術的なインフラ整備に主眼が置かれた。hardware整備においては、7Tに特化したcircuitryを持つRF coilの導入と、gradient driverの改良を行った。Software対策として、3T装置platformの7T装置への移植を行い、来年度にはその完全な同期化を図る予定としている。画像評価のためのvirtual laboratoryのインフラ整備は、平行して、遂行しているOracleをbaseとする多目的医療data base system構築(Digital Medicine)との有機的連携を図り、CPUの増設にともない、vector contrastおよび、informatics baseの画像処理の高速化を実現した。 臨床検索の実践としては、7T装置への移行による解剖学的解像度のmicro化を念頭に入れ、3T装置をbaseとした、微細構造検索が進められた。具体的には、hippocampus CA1のdelayed neuronal loss、精神科疾患における前頭葉connectivity analysis、神経内科領域の変性疾患のconnectivity analysis (Multiple System Atrophy、Spino-Cerebellar Degeneration)、を対象とした解析を行った。Original申請においては、脳外科領域の疾患解析は含まれていなかったが、研究の進展に伴い、本年度でも腫瘍疾患を中心に、幾つかの検索を行った。それぞれの成果はそれぞれの臨床科の主幹雑誌に報告している。
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