Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 正躬 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50322235)
五福 明夫 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20170475)
梶原 康博 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (70224409)
ガッバール ホサム・アブデル 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (50403481)
と 明聡 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (20295124)
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Research Abstract |
本研究では1),安全制御統合化環境の構築.その機能として2),故障診断,分散化制御・計画手法,3),運転支援手法,同支援システムの構成の3課題の研究,検証実験装置,シミュレータの構成を行った. 課題1:高度安全制御統合化環境を構築する分散協調システム上に,各サブシステムであるエージェントを効率的に開発するため,エージェントプログラムのスケルトンを整備し,アルミ板温度制御実験装置のエージェントに適用した.プラント情報記述データ,定性的な異常伝播解析について実験プラントによるケーススタディを行った.オンライン計測が可能なで容易で迅速な速度解析を可能とするマイクロリアクターを用いた反応速度の解析装置の開発を試みた. 課題2:分散エージェント法の実プロセスへの応用として,製鉄所原料ヤードの搬送コンベア経路計画問題を解いた.同計画は自律的な代替経路探索機能,複数の下流側プラントからの非同期搬送要求に対応する機能を有する.故障診断手法として不確かさの多いシステムに対する適応オブザーバを用いた手法考案し,実験装置に適用検証し,オペレータ理論による方法,入力制約のある安全制御則も考案した. 課題3:ソフトウェアエージェント化した運転手順書に基づく動的操作パーミッションシステムのプロトタイプを開発し,大規模システムへの応用として加圧水型原子力プラントへ適用した.さらに,運転スキルに関して熟練者の視線傾向などに関する実験的検討を行った.防災活動支援装置の運用試験を民間企業1社,公的機関1施設においていて行った.同結果を受けて,現地作業員が装着する機器を小型化した. 10月の国際会議にはオーガナイズドセッションを企画した.1月には第3回安全ワークショップを開催し水島コンビナートの企業技術者の参加も得て研究成果の発表と企業技術者からの講評を得た.本研究による成果で2件の学会賞を受賞した.
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