2004 Fiscal Year Annual Research Report
新規な液液界面反応計測法の開発と界面分析反応の開拓
Project/Area Number |
16105002
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡會 仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30091771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
文珠四郎 秀昭 大阪大学, 大学院・理学研究科, 講師 (80191071)
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Keywords | 液液界面吸着 / 界面集合体生成 / 界面キラル測定 / 液液界面SHG-CD / 界面高速化学反応 / マイクロシースフロー法 / 遠心液膜法 / 磁気泳動法 |
Research Abstract |
16年度は、液液界面ナノ計測法の開発における主要課題である液液界面のCD測定法の基礎検討を行い、さらにSHG-CD法の装置と方法論について準備研究を行った。また、液液界面への磁場の印加方法を検討した。 1、液液界面吸着分子の光学活性計測法の検討 液液界面の光学活性計測法の開発は、界面キラル合成、界面キラル分離、界面キラル認識、生体膜におけるキラル反応を解明する上で必須であるが、未だ実現されていなかった。本研究ではこの未開の分野を切り拓くために、我々が独自に開発した遠心液膜法と市販の円二色性分散計を組み合わせて液液界面のキラル特異性を測定する方法を検討した。また、界面選択性の高い第二高調波発生(SHG)とCD測定を組合わせるSHG-CD法の装置を製作した。これらの方法により、界面のキラル情報が取得できることを確認した。 2、液液界面における高速化学反応測定法の検討 液液界面におけるマイクロ秒レベルの高速化学反応は、これまでに測定された例はない。我々は、マイクロシースフロー法と二光子励起蛍光顕微法を組合わせて、10μsレベルの界面高速化学反応の測定に成功した。 3、界面への磁場の印加方法とその計測法の検討 微小液滴への磁場の印加方法を検討し、その磁気泳動速度のサイズ依存性より界面吸着常磁性イオンの界面濃度を決定する方法を開発した。
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Research Products
(7 results)