2005 Fiscal Year Annual Research Report
超伝導限流変圧器の電力システム導入効果に関する実証的研究
Project/Area Number |
16106004
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大久保 仁 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (90213660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 奎将 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (90402396)
早川 直樹 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (20228555)
加藤 克巳 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (20293665)
小島 寛樹 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助手 (00377772)
MATHIAS Noe カールスルーエ研究センター, 技術物理研究室, 主任研究員
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Keywords | 超伝導限流変圧器 / 超伝導変圧器 / 超伝導限流器 / 次世代テープ線材 / 漏れインピーダンス / 限流インピーダンス / 限流特性 / 超伝導復帰特性 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトにおいては,高温超伝導体を用いた超伝導変圧器と超伝導限流器とを複合多機能化した「高温超伝導限流変圧器(High Temperature Superconducting Fault Current Limiting Transformer:HTc-SFCLT)」を提案し,その電力システム導入効果を実証的に検証することを目的としている.初年度(平成16年度)においては,Bi2212/CuNi複合バルクコイルを用いて設計・製作したHTc-SFCLT (PHASE-3:6.25kVA,275/105V)の動作特性を実験的および理論的に検証した.平成17年度においては,前年度に開発したシミュレーションプログラムを発展させ,クエンチ時における抵抗発生特性と熱伝導特性を考慮して,PHASE-3における限流特性および超伝導復帰特性を再現した. また,最近の次世代超伝導テープ導体の急速な技術進歩を考慮し,HTc-SFCLT (PHASE-4:100kVA,6600/210V)の設計・製作・試験において,次世代超伝導テープ導体を適用することとした.各種の超伝導テープ導体の通電特性を実測・比較することにより,PHASE-4用としてYBCO超伝導テープ導体を選定するとともに,シミュレーションプログラムを用いて動作特性を予測し,最適化設計を行った. さらに,HTc-SFCLTの高電圧化に対する技術的課題である極低温電気絶縁現象の解明を目的として,液体窒素/固体絶縁物複合絶縁系における沿面放電特性を取得した.電気的信号(放電電流,電磁波)と光学的信号(発光強度,発光像)との高速時間分解・同期観測系を構築し,沿面放電の発生・進展過程を可視化した.
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Research Products
(10 results)