2006 Fiscal Year Annual Research Report
超伝導限流変圧器の電力システム導入効果に関する実証的研究
Project/Area Number |
16106004
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大久保 仁 Nagoya University, エコトピア科学研究所, 教授 (90213660)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 奎将 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (90402396)
早川 直樹 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20228555)
加藤 克巳 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20293665)
小島 寛樹 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助教 (00377772)
|
Keywords | 超伝導限流変圧器 / 超伝導変圧器 / 超伝導限流器 / 次世代テープ線材 / 漏れインピーダンス / 限流インピーダンス / 限流特性 / 超伝導復帰特性 |
Research Abstract |
本研究では,高温超伝導体を用いた超伝導変圧器と超伝導限流器とを複合多機能化した「高温超伝導限流変圧器(High Temperature Superconducting Fault current Limiting Transformer: HTc-SFCLT)」を提案し,その電力システム導入効果を実証的に検証することを目的としている.これまでの2年間(平成16年度〜平成17年度)において,Bi2212/CuNi複合バルクコイルを用いて設計・製作した1G HTc-SFCLT(PHASE-III: 6.25kVA, 275/105V)の基礎的機能(変圧機能,限流機能,超電導復帰機能)を実験的/理論的に検証した.平成18年度においては,YBCO超伝導テープ導体を用いた2G HTc-SFCLT(PHASE-IV: 100kVA, 6600/210V)を設計・製作し,基礎的機能の検証試験を行った.その結果,以下の知見が得られた. (1)2G HTc-SFCLTの高温超伝導変圧器および高温超伝導限流器としての機能を明らかにするとともに,実験データが設計値とほぼ一致していることを検証した. (2)2G HTc-SFCLTが短絡電流を効果的に限流するとともに,故障除去から1秒以内で超電導状態に復帰し得ること,さらに無通電時間を要しない自己復帰が可能であることを明らかした. (3)HTc-SFCLTの絶縁設計に資する基礎データとして,液体窒素/エポキシ複合絶縁系におけるインパルス沿面放電の進展特性を調査した.nsオーダの沿面ストリーマのステップ進展過程を時間的・空間的に高速時間分解測定することを可能とし,そのステップ進展速度および内部電界がほぼ一定であることを見出した.
|
Research Products
(6 results)