2008 Fiscal Year Annual Research Report
気候変化と人間活動に応答する海洋生態系の歴史的変遷と将来予測
Project/Area Number |
16108002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岸 道郎 Hokkaido University, 大学院・水産科学研究院, 教授 (90214767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 泰憲 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (30196133)
齋藤 誠一 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (70250503)
青木 一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40114350)
木村 伸吾 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90202043)
小松 輝久 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (60215390)
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Keywords | 環境変動 / 水産学 / 海洋生態 / 海洋資源 |
Research Abstract |
気候変動に伴う多獲性魚類の生態の変化、もしくは漁場変動について研究を行い、以下の成果を得た。 1) 岸は、シロサケとカラフトマスが海洋環境の長期変動に対して、水温と餌のどちらがその成長に影響を及ぼすかについて、モデルを用いて検討し、シロサケはアラスカ湾の餌濃度の変化に応じてそめ体重を変化しているが、カラフトマスは水温による成長への影響が大きいことが分かった。 2) 桜井はスルメイカ, スケトウダラ, マダラの温暖化に伴う2100年までの産卵場, 分布海域の変遷予測を行い、新再生産仮説を設定し, 短・長中期の資源変動予測を可能にした。 3) 青木はマイワシとカタクチイワシについて、仔魚の成長速度が年によって異なる機構を明らかにし、その生残メカニズムとしての重要性を実証した。 4) 木村はニホンウナギの産卵海域における海水懸濁物質の特性およびクロマグロの体温調節機構を明らかにし、地球環境の温暖化に伴うそれらの回遊メカニズムの変動に関して研究を進めた。 5) 松田は、生態系アプローチに順応的管理を適用する場合、順応的管理に基づく持続可能な漁業が漁獲対象種と相互作用するほかの種の保全をなんら保障しないことを理論的に導いた。 6) 齊藤はサンマなど多獲性漁類の漁場形成予測モデルへ、一般化加法モデル(GAM)を応用し、漁場分布の季節変動要素を加味した漁場推定モデルを開発した。 7) 山口は光学式プランクトンカウンターを用いて、1993年〜2004年の春および夏季の西部北太平洋における動物プランクトン群集のサイズ分声に経年変動があったことを明らかにした。 8) 小松はEEZ内の沿岸域で最も重要な藻場と干潟の空間分布構造をGISにより解析し、干潟と藻場という環境単位が協同し、より生産の高い生態系となっていることを解明した。
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Research Products
(52 results)
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[Journal Article] Influence of non-photosynthetic pigments on light absorption and quantum yield of photosynthesis in the western equatorial Pacific and the subarctic North Pacific2009
Author(s)
Vijayan, A. K., Yoshikawa, T., Watallabe, S., Sasaki,H., Matsumoto, K., Saitoh, S., Takeda, S.,and Furuya, K.
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Journal Title
Journal of Oceanography 65
Pages: 245-258
Peer Reviewed
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[Journal Article] VERTIGO (Vertical Transport In the Global Ocean) : a study of particle sources and flux attenuation in the North Pacific2008
Author(s)
Buesseler, K. O. Trull, T. W., Steinberg, D. K., Silver, M. W., Siegel, D. A., Saitoh, S.-I., Lamborg, C. H., et.al.
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Journal Title
Deep-Sea Research II 55
Pages: 1522-1539
Peer Reviewed
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[Journal Article] Immature Pacific bluefin tuna, Thunnus orientalis, utilizes cold waters in the Subarctic Frontal Zone for trans-Pacific nigration2008
Author(s)
Kitagawa, T., Kimura, S., Nakata, H., Yamada, H., Nitta, A., Sasai, Y. and Sasaki, H.
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Journal Title
Environmental Biology of Fishes 84
Pages: 193-196
Peer Reviewed
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[Journal Article] Turbulence effect on the survival rate and ingestion rate of bluefin tuna, Thunnus orientalis,,larvae on the basis of a rearing experiment2008
Author(s)
Kato, Y., Takebe, T., Masuma, S., Kitagawa, T. and Kimura, S.
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Journal Title
Fisheries Science 74
Pages: 48-53
Peer Reviewed
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