2007 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ球のホメオスターシスと活性化の制御機構の研究
Project/Area Number |
16109004
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
高津 聖志 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (10107055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 智 国立国際医療センター研究所, 部長 (10242116)
紅露 拓 (独)医薬基盤研究所, 免疫応答制御プロジェクト, プロジェクトリーダー (90372424)
田村 敏生 国立感染症研究所, ハンセン病研究所センター, 室長 (40291306)
刈米 アイ 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50114450)
長井 良憲 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 准教授 (30431761)
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Keywords | 免疫学 / リンパ球 / インターロイキン5 / 自然免疫 / B-1細胞 / クラススイッチ / アダプター分子 / 結核菌 |
Research Abstract |
(1)IL-5によるリンパ球ホメオスターシス制御 1)B-1細胞の分化・生存維持やクラススィッチ組換えに重要なIL-5の生体内での産生機構を解析するためのIL-5/GFPノックインマウスの作製に成功した。2)既知TLR7リガンドloxoribineは単独でAID発現を誘導するのに対し、新規TLR7リガンド8-SGuoは単独ではAID発現を誘導せず、8-SGuoによるAID発現誘導にはCD38やIL-5による共刺激が必要であることが明らかになった。3)PreBCRおよびBtkの下流でPreB細胞分化を促進する遺伝子のGFPノックインマウスの作製に成功した。またこの遺伝子をProB細胞に過剰発現することで、PreB細胞分化が促進された。4)Peptide-25応答性CD4+T細胞とPeptide-25と共に培養した樹状細胞において、インターフェロン刺激で誘導される多くの遺伝子が発現することをgene chip解析で確認した。5)Peptide-25応答性CD4+T細胞と樹状細胞との共培養時に、Peptide-25で刺激すると樹状細胞上のMHCクラスI、CD80、CD86の発現上昇が認められた。 (2)LnkによるBリンパ球ホメオスターシス制御 正常造血幹細胞に比べて、Lnk欠損造血幹細胞はトロンボポイエチン(TPO)の刺激に対して過剰に反応し、Lnk欠損造血幹細胞ではSTAT5とAktの活性化やp38MAPKの不活化が亢進していることがわかった。以上からLnkはTPOシグナル伝達を調節し、造血幹細胞の自己複製を制御することが明らかになった。
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