2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16109005
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
市川 家國 東海大学, 医学部, 教授 (80317768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松阪 泰二 東海大学, 総合医学研究所, 助教授 (50317749)
新村 文男 東海大学, 医学部, 講師 (30282750)
長田 道夫 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (10192238)
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Keywords | 糸球体硬化症 / ポドサイト / 蛋白尿 / キメラマウス / SV40 / GIV-1 / トランスジェニックマウス / 慢性腎不全 |
Research Abstract |
podocin-rtTA/TRE-SV40Tダブルトランスジェニックマウスにドキシサイクリン(DOX)を投与すると、podocyteの増殖が起こった。増殖したpodocyteは正常な分化状態を示すものの、albuminの漏出を起こした。長期間のDOX投与により、podocyteの傷害が起こり、糸球体硬化症を起こした。以上の結果から、podocyteの傷害を起こさず数を増加させるには、短期間のDOX処理反復する事と、さらにロサルタンを同時投与により、albuminの漏出を軽減させる事が有効と思われた。そこで、ロサルタン投与下に、6回のDOX短期反復投与により、podocyte傷害を起こさないで、正常なpodocyteの数を有意に増加させる事に成功した。 megalin-loxP/ApeE-Cre/NEP25トリプルトランスジェニックマウスを作成し、少量のイムノトキシンLMB2を投与して、podocyte傷害を誘発させた。マウスは、非特異的蛋白尿を示した。LMB2投与2-3週間目で解析すると、軽度の尿細管傷害を示した。Megalin欠損尿細管細胞は、非欠損細胞に比べて、albuminの集積がなく、aquaporin 1の発現低下が少なく、MCP1の発現が少なかった。すなわち、megalinによる蛋白再吸収が、尿細管傷害の鍵となっている事が示された。 AT1A-loxP/Nephrin-Creマウスのpodocyteで実際にAT1Aが欠失しているかどうか調べるために、同マウスをROSA-loxPマウスと交配し、triple transgenic miceから糸球体を単離し、SV40T発現retrovirusで形質転換し、podocyte株を樹立した。現在それらを、単クローン化しつつある。
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Research Products
(1 results)