2004 Fiscal Year Annual Research Report
てんかんの分子病態の解析:受容体・イオンチャネルの遺伝子多型に基づく個別化治療の開発
Project/Area Number |
16109006
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
兼子 直 弘前大学, 医学部, 教授 (40106852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 元宏 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10281916)
古郡 規雄 弘前大学, 医学部, 講師 (20333734)
清水 俊夫 弘前大学, 理工学部, 教授 (00110750)
廣瀬 伸一 福岡大学, 医学部, 助教授 (60248515)
山川 和弘 理化学研究所, 神経遺伝研究チーム, チームリーダー (30241235)
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Keywords | Epilepsy / gene / polymorohism / CYP / ion channel / receptor / treatment / transporter |
Research Abstract |
てんかんの遺伝子解析研究では6pに存在する若年ミオクロニーてんかん(JME)の遺伝子がEFHC1であることを同定した。JMEでは他の遺伝子異常も同定しており、その機能を解析中である。乳児重症ミオクロニーてんかん(SMEI)の内、診断基準を満たす症例と一部症状を欠く症例が存在するが、両者とも遺伝的には一群の疾患であり、予後の異なるSMEI患者と熱性けいれんプラス(GEFS+)患者にナトリウムチャネルをコードするSCN1Aの変異が同定されたが、truncation mutationがSMEIに多く、SCN1Aのmissense変異がpore領域に存在するとSMEIが、それ以外の領域に存在するとGEFS+が発症する可能性があることを明らかにした。現在、置換されるアミノ酸と予後の異なるてんかん類型がどのように関連するかについてSCN1Aを中心に解析中である。一方、GEFS+では新たなカリウムチャネル遺伝子を同定し、現在、その機能を解析中である。熱性けいれん96症例でゲノムワイドスキャン(5cM)のマッピングが終了し、今後その解析を進める予定である。バイオインフォマチクス解析も備品導入が終了し、イオンチャネルを中心とした研究を開始した。実験動物を用いたてんかん病態の解析では、新たに作出したAP-3B欠損マウスは側頭葉てんかんを発症し、これはtemporoammonic pathwayの異常亢進によるものであること明らかにし、この回路の制御機構を解析した。優性夜間前頭葉てんかんの遺伝子改変動物を作成し、その機能変化を解析中である。
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Research Products
(64 results)
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[Book] 妊娠とてんかん2004
Author(s)
兼子直, 他
Total Pages
23(16-17)
Publisher
武谷雄二監修「Recent Advances in Reproductive Medicine」,Excerpta Medica, Elesevier Japan, K.K., Tokyo
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