2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16200014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
和田 俊和 和歌山大学, システム工学部, 教授 (00231035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 丈和 和歌山大学, システム工学部, 助手 (30362859)
呉 海元 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (70283695)
中村 恭之 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (50291969)
陳 謙 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (70263233)
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Keywords | 視線認識 / 顔検出 / 対象追跡 / 能動追跡 / 視線方向の推定 / アイモデル / 実時間黒目追跡 |
Research Abstract |
本研究では「自分を見ている他者の視線に敏感に反応する」という人間の視覚認識の特異な性質をコンピュータ上で模倣し,見られていること(被視)を認識するコンピュータビジョンシステムを構築する問題を取り扱う.本研究の最終的なゴールは,能動カメラを用いてカメラの視点位置の変化に対する追従の様子を観測することによる能動的な被視認識の実現とその応用であるが,本年度は初年度であり,基本的な被視認識のために必要となる以下のアルゴリズム・システムの開発を行った. 1 画像中の人物顔領域の検出:顔領域を検出するための手法として,色と背景差分を融合した対象検出法,構造化Markov Chain Monte Carlo(MCMC)法,Nearest First Traversing Graphを用いた顔検出・追跡・認識を行う手法,などを開発した. 2 検出対象の追跡・カメラコントロール:画像上の対象追跡を行うMean Shift法を用いた追跡とPID制御を組み合わせて高速な追跡を行うシステムの開発を行った.これと並行して非常にロバストな追跡が実現できるK-means Trackerを提案した. 3 視線方向の推定アルゴリズム:黒目と白目の境界を平行平面上の2つの真円と見なし,平面の法線方向を視線方向として求めるTwo Circle法を提案した. 4 被視認識のためのアイモデルの開発:Two Circle法を実画像に適用するためには,白目と黒目の境界に楕円を正確にフィッティングさせる必要がある.これを行うため,まぶたを含む目のモデルを提案して,実時間で白目と黒目の境界に楕円をフィッティングさせる方法を明らかにした.
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Research Products
(6 results)