2004 Fiscal Year Annual Research Report
突然変異生成機構の分子遺伝学的解析:メダカを用いた分子・個体レベルでの解析系
Project/Area Number |
16201011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤堂 剛 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (90163948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 保博 京都大学, 放射線生物研究センター, 助手 (70372563)
三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
清木 誠 科学技術振興機構, SORSTプロジェクト・近藤研究チーム, 研究員
谷口 善仁 京都大学, 医学研究科, 助手 (00324616)
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Keywords | 突然変異体 / TILLING / メダカ / 逆遺伝学(Reverse Genetics) / 環境変異原 |
Research Abstract |
環境因子の生物影響を考える上で、突然変異は重要な位置を占める。突然変異誘発に対する影響を的確に評価するには、その生成メカニズムを明らかにすることが必須である。本研究は、突然変異生成の最終過程を担うDNA複製酵素(Tran Lesional(TLS)DNA polymerase)に焦点をあて、1)その作用制御をとおして突然変異生成メカニズムを明らかにする事、更に、2)トランスジェニック個体を用い、発現を個体あるいは組織レベルで自由にコントロールすることにより、これらの遺伝子産物の個体レベルでの役割を明らかにする事を目指している。本年度は、メダカにおいてReverse Genetics(逆遺伝学)を可能にするために、TILLING法に依るメダカ突然変異個体作成系の確立を目指した。ENU処理したメダカ(GO)由来のF1雄を約6,000ライン樹立し、それらから精子とゲノムDNAのライブラリー化を行った。精子凍結は既に完了し、ゲノムDNAについては約4,000ラインについて精製を終了している。現在、このライブラリーに依る突然変異体のスクリーニングの為の、最終的条件設定を行っており、条件設定が完了次第、スクリーニングを開始する予定である。
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