2007 Fiscal Year Annual Research Report
実験考古学による遺跡発見器具の効力と資源利用に関する研究
Project/Area Number |
16202019
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山田 昌久 Tokyo Metropolitan University, 人文科学研究科, 教授 (70210482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 昭 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (70000502)
高瀬 克範 明治大学, 文学部, 講師 (00347254)
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Keywords | 実験考古学 / 植物考古学 / 動物考古学 / 石器使用痕研究 / 燃料材使用料 / 石器と鉄器の效力 / 木工技術 |
Research Abstract |
平成18年度に実施した実験・調査について、研究室で刊行している紀要にその年次報告をまとめた。 (1)動物考古学の実験では縄文弓の復元品を製作し、発射速度や方向制度などに関する実験の報告を行なった。この研究には共同研究者の小野昭・高瀬克範と代表者の山田昌久が参画した。 (2)石斧による木材加工実験は石器と鉄器の加工効果比較実験の報告を行なった。斧と鑿よる器具効力や使用痕跡の研究成果をまとめ同じく公表した。この実験データは、今後、縄文時代・弥生時代の木工力研究にとって貴重な数字データとして頻繁な引用が見込まれる。また木の材質差で効果差が異なることなど新事実が多数蓄積された。この研究には代表者の山田昌久が参画した。 (3)燃料材に関する実験として、屋内炉での毎週の燃焼実験と、土器を使った調理用の燃料剤使用料測定実験成果を報告した。 平成19年度は下の実験を実施し、現在データを分析中である。成果は平成20年7月に研究室紀要に報告予定であり、それを前年度までの成果報告とあわせて本研究費の成果報告を平成20年10月までに完成させる予定である。 (1)8月縄文時代の弓矢の効力に関する実験と石斧・鉄斧でのアカガシ亜属の堅木伐採実験を静岡県登呂遺跡で行なった。2次元運動計測システムを使用して実験時の運動計測を行なった。 (2)11月、2月に石鏃の刺突衝撃強度に関する実験を首都大学東京実験考古学ヤードで行なった。 (3)3月に石斧による伐採実験を石川県能登町で行なった。シカの解体実験を行ない、前年度と同じ項目のデータ取りを含む新しい実験を行った。
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Research Products
(6 results)