2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16203011
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
岡田 章 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90152298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓼沼 宏一 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50227112)
古澤 泰治 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80272095)
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (60145654)
今井 晴雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (10144396)
梶井 厚志 京都大学, 経済研究所, 教授 (80282325)
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Keywords | ゲーム理論 / 経済行動 / 動学ゲーム / 交渉ゲーム / 繰り返しゲーム / インセンティブ / 情報 / 環境 |
Research Abstract |
平成18年度の研究実績は、以下の通りである。 組織・市場・制度の動学ゲーム分析 公共財を供給する組織の形成と公共財の資本蓄積が動学的に連関する世代ゲームモデルを定式化し、公共財の資本蓄積のメカニズムが公共財の2次ジレンマを克服し組織形成を可能にすることを証明した。さらに、公共財の蓄積とともに組織の規模は増加し、ある一定の条件下では長期的に全員の組織参加が可能であることを証明した。マクロ経済変動の動学メカニズムの研究は、平成17年度の高次元動学問題の解の研究をさらに発展させ、振動やカオスが起きる条件を求めた。 知識・情報・インセンティブのゲーム分析 ゲーム理論や意思決定理論へ応用可能なグラフ理論のツールを開発し、その応用として協力ゲームにおけるマイアソン値をマイアソンよりも一般的に公理的に定式化し、その一意性を証明した。また、耐久ネットワーク財の価格付け問題を分析し、複数の長期的関係がオーバーラップして一つの戦略的状況をなすような動学ゲームのクラスの均衡の性質を分析した。 ゲーム理論の応用・政策研究 社会的選択理論の分野では、地域や時代によって入手可能な財が限定されるとき、入手可能な財に対する個人の選好のみに基づいて資源配分の社会的順序を構成することが可能であるか否かを理論的に検証し、可能性と不可能性の分水嶺を明らかにした。国際経済の分野では、迂回輸出に端を発する自由貿易地域内での関税競争において、経済規模が大きく異なる国家間では、正の関税率を保持することを理論的に証明した。ゲーム理論の国際交渉への応用では、ヘドニックゲームの逐次提携交渉分析を行ってソフトなプレイヤーが優位な国際提携に入る可能性が高いという結果を導出した。
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Research Products
(7 results)