2004 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける共通市場の形成に伴う地域間リスク管理のための総合的経済政策
Project/Area Number |
16203019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
多和田 眞 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10137028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 昭夫 中央大学, 経済学部, 教授 (50149473)
酒井 泰弘 滋賀大学, 経済学部, 教授 (40093760)
下村 和雄 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60116217)
氷鉋 揚四郎 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90189762)
大川 昌幸 立命館大学, 経済学部, 教授 (50291761)
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Keywords | 自由貿易協定 / リスク管理 / 東アジア経済 / ゲームの理論 / 国際的理論 |
Research Abstract |
本研究課題は貿易研究グループ、リスク研究グループ、アジア研究グループの3つの側面から分析を進めるものである。このプロジェクトの初年度である本年度は各グループがそれぞれの立場からこの課題に取り組んで、今後のグループ間にまたがる研究の基礎とするための分析を行った。 貿易研究グループは不法移民や環境問題などのリスクを伴う場合の貿易理論や戦略的貿易政策あるいは関税政策の問題について分析を行ってきた。リスク研究グループは新しい環境災害リスクに関する事前対応型のリスク管理やグローバル化によって生じる国際間競争の激化にともなう新たなリスクに対応するための国際公共政策の分析を行った。アジア研究グループはアジア経済がグローバル化の進展の中で生じるリスクへの対応のための東アジア経済共同体の構築の可能性や南アジアにおける国際的なリスク管理のためのフレームワークの設定の可能性の検討を行ってきた。 お互いのグループ間での研究状況の確認と意見調整は年3回の全体会議で行ってきた。次年度は今年度それぞれのグループ研究の成果を基礎にして、グループ間にまたがる問題に取り組んでいく予定である。例えば国際貿易とリスク管理の関係や、国際貿易理論やリスク管理の一般的知見の東アジア経済への適用可能性などについて考察を進めていく予定である。
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Research Products
(19 results)