2004 Fiscal Year Annual Research Report
生活の質を持続的に向上させる政策評価方法の研究:理論と実証
Project/Area Number |
16203020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
下村 研一 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (90252527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 介三 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00033176)
白旗 慎吾 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (10037294)
福重 元嗣 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10208936)
坂本 亘 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (70304029)
坂田 裕輔 近畿大学, 経済学部, 助教授 (50315389)
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Keywords | 生活の質 / 持続的成長 / GPS(全地球測位システム) / 公共財 / スローライフ / 多重規準分析 / CA(コンジョイント分析) / ヘドニック法 |
Research Abstract |
本年度は、政策立案の基礎研究として、新しい研究課題に関する重要文献のデータベース化と聞き取り調査を進め、班別に問題に適した分析方法の研究を行った。理論経済学に加え、統計学・計量経済学・実験経済学を方法とすることが特色である。また、社会資本マネジメントの政策総合評価の方法論を、都市施設の評価指標のあり方を題材に考察し、関係する内外の重要研究を整理し、文献データベースを作成した。(http://cbadb.osipp.osaka-u.ac.jp/CBA/index.htmにて公開) 環境交通・政策評価研究班(橋本介三(班長)・白旗慎吾・坂田裕輔)は、環境問題と交通問題の実態、特にごみ一般、産業廃棄物、大気汚染、観光地の自然環境、そして公共交通機関に関する内外の重要研究を、環境工学等の理科系の研究も含めて整理し、問題に応じた分析・評価方法を検討した(大阪大学にて計6回の研究会を開催)。地方自治体のインフラ(鉄道・空港)の建設および整備の費用と利用状況(モノレール延伸計画)と、市民による評価を把握するため自治体の関係者への聞き取り調査と、市民へのアンケート本調査の事前準備を行った。また3月にイタリアにてスローライフ及びリサイクル事業の実地調査と聞き取り調査を行う。 一方、地方財政・都市政策研究班(福重元嗣(班長)・山地秀俊・下村研一・坂本亘・永松伸吾)は、離島経済の持続的成長、地方政府の情報公開問題、そして震災被害地の経済復興政策に関するデータの収集と整理と並行して実験を用いた新しい数量分析方法の研究を開始した(神戸大学にて2回の研究会を開催)。離島経済の産業の変化と観光資源を兼ねた公共スポーツ施設の利用状況に関する自治体の関係者への聞き取り調査と、中越地震の被害状況に関しての聞き取り調査を行った。また、地方公共財の便益に応じた望ましい住民の費用負担の達成に関して、情報公開が与える影響につき、被験者を用いた実験をデザインし、プログラムを作成中である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] リサイクル事業の社会的評価と利用促進政策の形成2004
Author(s)
裘 春暉, 坂田裕輔, 橋本介三
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Journal Title
Discussion Papers of Economics and Business, Granuate School of Economics and Osaka School of International Public Policy, Osaka University No.04-17
Pages: 1-18
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