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2006 Fiscal Year Annual Research Report

産業クラスターの知的高度化とグローバリゼーション

Research Project

Project/Area Number 16203022
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

洞口 治夫  法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (20209258)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柳沼 寿  法政大学, 経営学部, 教授 (80210227)
松島 茂  法政大学, 経営学部, 教授 (00339508)
金 容度  法政大学, 経営学部, 助教授 (70350212)
近能 善範  法政大学, 経営学部, 助教授 (10345275)
天野 倫文  法政大学, 経営学部, 助教授 (40339205)
Keywordsクラスター / グローバリゼーション / イノベーション / ものづくり / 産業集積 / 研究開発 / 共同特許 / 要素技術
Research Abstract

産業クラスターの知的高度化とグローバル化とについての実証的調査研究は、イノベーションの創出に関するアクターの多様性に関する研究として進化した。産業クラスターにおける企業間の協業と分業に焦点をあてた調査によって、組織間の共同研究と新たな組織の形成という課題が重要性を増していることが明らかになった。
産業クラスターにおける現地調査は、名古屋、福岡・北九州、シリコンバレー、富山などで行った。産業集積に着目して調査を行うと、必ず「産業」の枠を超えた組織間関係の重要性を発見し、また、地域という距離的凝集性を超えたグローバル化したネットワークの存在を知ることになった。日本の産業クラスターで追求されている技術と経営の方向性は、「ものづくり」を基盤としながら、さらにイノベーションを求める姿勢であった。イノベーション創出への姿勢は、具体的には、複数の企業による共同特許の取得として定量的に把握できる。トヨタは、その共同特許の取得に最も熱心な企業であった。
従来、イノベーションと産業集積との関係については、後者が前者の苗床となるという漠然とした研究しかなく、必ずしも明確なものではない。マーシャルのいう外部経済は、必ずしもイノベーションを誘発しない。シュンペーターのいう「新結合」は、経済社会における生産要素の定常状態を仮定した論理である。結合されるべき要素それ自体が「開発」される可能性を論理的に排除しているのだが、本研究においては、生産「要素」それ自体が、企業の研究所と大学、あるいは、研究開発機関との共同研究によって増加していることを明らかにした。また、シュンペーターは「新結合」を遂行するのは企業家の役割であるとしていたが、企業の研究開発担当者、大学の研究者、企業家、公設試験機関など、多様性をそなえたアクターが、既存の要素技術を組み合わせる作業に従事していることも明らかになった。

  • Research Products

    (7 results)

All 2007 2006

All Journal Article (6 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 「知的クラスター創成事業」のなかの「とやま医薬バイオクラスター」-新結合の現場には誰が参画するのか-2007

    • Author(s)
      洞口治夫, 行本勢基, 李瑞雪
    • Journal Title

      イノベーション・マネジメント No. 4

      Pages: 79-103

  • [Journal Article] 技術の相互作用と技術深化-「世界一」を支えるモノ作り中小企業 : 浅沼技研のケース-2007

    • Author(s)
      松島茂
    • Journal Title

      精密工学会誌 第73巻第1号

      Pages: 44-47

  • [Journal Article] 高度成長期における自動車用鋼材の企業間取引2007

    • Author(s)
      金容度
    • Journal Title

      イノベーション・マネジメント No. 4

      Pages: 1-30

  • [Journal Article] ものづくりクラスターの特殊性と普遍性-グローバリゼーションと知的高度化-2006

    • Author(s)
      天野倫文, 金容度, 近能善範, 洞口治夫, 松島茂
    • Journal Title

      ものづくりクラスターの特殊性と普遍性-グローバリゼーションと知的高度化- 第43号2号

      Pages: 73-98

  • [Journal Article] 「知的クラスター創成事業」コーディネーターへのアンケート調査-集計結果と回答の特徴-2006

    • Author(s)
      洞口治夫
    • Journal Title

      法政大学イノベーション・マネジメント研究センター、ワーキングペーパーシリーズ No. 28

      Pages: 1-47

  • [Journal Article] 日本自動車産業における先行開発協業の深化-サプライヤー・システムにおける関係的技能の高度化とトヨタ系サプライヤーの優位性-2006

    • Author(s)
      近能善範
    • Journal Title

      法政大学イノベーション・マネジメント研究センター、ワーキングペーパーシリーズ No. 17

      Pages: 1-30

  • [Book] 日本IC産業の発展史-共同開発のメカニズム-2006

    • Author(s)
      金容度
    • Total Pages
      263
    • Publisher
      東京大学出版会
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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