2006 Fiscal Year Annual Research Report
戦時・戦後復興期の企業と経済団体-閉鎖機関関係資料群の分析を中心に
Project/Area Number |
16203025
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
原 朗 東京国際大学, 経済学部, 教授 (70012127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正直 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70107499)
加瀬 和俊 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (20092588)
柳沢 遊 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (20174542)
山崎 志郎 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (10202376)
渡辺 純子 京都大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90261271)
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Keywords | 経済復興 / 高度経済成長 / 統制経済 / 市場調整 / 日韓比較 / 機械工業化 / 重化学工業化 |
Research Abstract |
18年度の共同研究は、1950〜70年代の日本経済に対象を集中して7回開催した。前年度の共同研究の成果である原朗・山崎志郎編『戦時日本の経済再編成』の合評会を4月に開催したほか、6月、7月、9月、11月、12月、3月に26本の研究成果の報告をおこなった。いずれも研究分担者の担当テーマについて、最新の研究成果を踏まえた実証研究であった。9月の研究会は、現代経済史研究の国際交流をはかるため、韓国江原道の江陵大学で開催した。これは2004年以来、毎年、日韓の研究者を集めた「東アジア経済史シンポジウム」として開催しているものである。今回が3回目であり、研究分担者4名、韓国側3本(高麗大、延世大、梨花女子大)の報告があった。 このほか、18年度は最終研究成果の取りまとめの準備に取りかかり、研究分担者の分担テーマ、最終報告書の編別構成を概ね以下のようにすることを決定した。総論編:原(高度成長期の産業構造)、金子(対外経済関係)、寺村(輸出入管理法-産業組織政策の形成)、岡崎(産業合理化・生産性向上)、伊藤正直(国民思想の研究)。素材産業編:荻野(石炭産業)、伊藤武夫(石油精製業)、山崎(石油化学工業)、渡辺(繊維)。製造業部門:植田(自動車部品工業)、呂(軽自動車工業)、池元(コンピュータ産業)、加瀬(建設業)。流通部門編:柳沢(小売業)、山口(流通業)。金融部門編:伊藤正直(財政・金融)。日韓比較編:宣(日韓労働市場)、林(鉄道)。 このための中間的研究成果や、戦時・復興期研究の補充的研究成果は、「研究発表」欄の通りである。最終報告では、戦時・戦後統制のその解除・変容過程を丹念に追って来た研究成果として、高度成長期の日本経済の特質を解明することになる予定である。
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Research Products
(7 results)