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2004 Fiscal Year Annual Research Report

シータ粒子の光生成反応機構の解明

Research Project

Project/Area Number 16204017
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中野 貴志  大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80212091)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤原 守  大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (00030031)
堀田 智明  大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (30332745)
郡 英輝  日本学術振興会, 特別研究員(PD)
保坂 淳  大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (10259872)
Keywordsシータ粒子 / ペンタクォーク / レーザー電子光ビーム / Deep-UV発振レーザー
Research Abstract

シータ(Θ^+)粒子は、SPring-8のレーザー電子光ビームを原子核に照射した実験で世界初めて実験的に確認された5クォーク粒子(ペンタクォーク)である。SPring-8での観測に引き続き、アメリカ、ロシア、ドイツの研究所からも発見を追認する結果が発表されたが、今までに$Theta^+$粒子についてわかったことは,ストレンジネスと電荷とバリオン数が+1であること、質量が約1.53GeVであること、崩壊幅が極めて狭いこと、のみである。本研究の目的は、直線偏光レーザー電子光ビームを用いたシータ粒子光生成反応で、生成に関与したベクターK^*中間子の偏極方向と偏光方向の相関を見ることにより、シータ粒子生成の反応機構を解明し、シータ粒子の構造について新たな知見を得ることである。直線偏光ビームを用い、偏光方向とベクターK^*$中間子の偏極方向の角度相関をみることにより、t-channelで交換されたストレンジ中間子のパリティを知ることができる。Θ^+のパリティが負ならば、擬スカラー(負パリティ)のK中間子交換が優勢で、Θ^+のパリティが正ならば、理論モデルに依存するが、スカラー粒子(κ)の交換の寄与が大きくなる。すなわち、この角度相関はΘ^+の構造に極めて敏感である。本研究遂行のためには、レーザー電子光ビームのエネルギーをγp→Θ^+K^*の反応しきい値に対応する2.65GeV以上に改良する必要がある。そのために、本年度、波長257nmのDeep-UV発振の水冷アルゴンレーザーを設置し、最大エネルギーが2.9GeVのレーザー電子光ビームを生成することに成功した。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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