2005 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ変調構造をもつ磁性体におけるスピントポロジー制御と量子ナノ構造物性
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16204027
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| Research Institution | Keio University |
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Principal Investigator |
宮島 英紀 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70166180)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 英治 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (80338251)
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| Keywords | ナノ磁性体 / スピントポロジー / 量子構造物性 / 量子細線 / スピン電流 / 磁壁 / 量子伝導 / アンチドット |
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| Research Abstract |
(1)トポロジカルな磁気構造を持つナノ磁性体における磁気励起
昨年に引き続き、不均一スピン構造を有する単磁区ナノ磁性体におけるスピン波励起を調べた。特に、サブミクロンサイズのドット、アステロイド等トポロジカル欠陥を制御できるナノ磁性体における磁気励起の仕方を実験面から調べた。
(2)トポロジカルな磁気構造の外場による制御と量子伝導についての研究
ナノサイズ磁性体リングは、安定な残留磁気構造を取るので、伝導電子の量子干渉や磁気記録などの点から調べた。特に、量子伝導特性を調べるために、強磁性ナノリングに特有なスピンカイラリティーに関連した自由度の制御を試みている。本年は、パーマロイ/Cu/パーマロイからなる3層リングについて巨大磁気抵抗効果を利用してスピントポロジーと磁化反転過程の関係について明らかにした。
(3)ナノ構造六角格子系におけるスピンアイス状態の研究
六角格子系のスピン配置と安定性について調べ、この系はフラストレーション系であり、スピンアイス状態が実現していることを明らかにした。
(4)ドット系とアンチドット格子系の相補的な磁化機構
反対称トポロジーをもつドット系とアンチドット系の磁化過程と電流磁気効果を実験的に調べ、さらにシミュレーションによって微細な磁気構造を明らかにした。
(5)双対ナノドットにおけるスピンカイラリティと磁気的ボルテックス
トポロジカルな非対称性をもつ双対ドット内のカイラリティ状態を調べた。
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