2005 Fiscal Year Annual Research Report
磁気特性を用いた鋼構造物のき裂損傷検出システムの開発
Project/Area Number |
16206084
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大沢 直樹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90252585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 聖史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50183554)
田中 義照 海上技術安全研究所, 環境エネルギー研究領域, 構造安全性研究グループ長 (40373419)
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Keywords | 磁気特性 / き裂検出 / 非破壊検査 / 隅肉溶接継手 / 数値シミュレーション |
Research Abstract |
稼働中の鋼構造物・機器を安全に使用する上で、不可欠な健全性評価に適用可能な、磁気特性を用いた非破壊検査による、き裂損傷検出システムの開発を目的として、 1.磁気特性の数値シミュレーション並びに、き裂発生・伝播メカニズムの考察を行い、 (1)き裂検出のための数値シミュレーションには2次元解析では不十分であり、3次元解析が必要であることを明らかにした。 (2)平板および隅肉溶接継手において、磁気特性のうちの最大磁束密度がき裂検出に有効なパラメータであることを明確にした。 (3)当該問題の数値シミュレーションにおいて、静的解析並びに動的解析を実施し、最大磁束密度の検討には静的解析で十分な精度が得られることを明確にした。 2.隅肉溶接継手に適用可能なき裂損傷検出システムの開発を行い、 (1)開発したき裂損傷検出システムが隅肉溶接継手に適用可能であることを実験によって確認した。 (2)実験結果を基に1.で明確にした磁気特性パラメータがき裂検出に有効であることを確認した。 (3)開発したき裂検出システムは板厚の1/2程度の深さの表面き裂であれば、裏面からのき裂検出が可能であることを実験によって明らかにした。 3.き裂形状同定のためのデータベース構築を目指し、き裂損傷と磁気特性の相関の検討を行い、 (1)平板中に単独で存在する円弧状き裂を対象にしたデータベースの構築に着手した。 (2)隅肉溶接継手に対するデータベース構築に必要な部材形状のパラメータを明らかにした。 (3)提案した磁気特性パラメータは継手部に空隙が存在しても使用可能であることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)