2004 Fiscal Year Annual Research Report
DNA修復におけるクロマチン構造変換とその制御機構
Project/Area Number |
16209003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
花岡 文雄 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (50012670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益谷 央豪 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助教授 (40241252)
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Keywords | DNA修復 / クロマチン構造 / ヌクレオチド除去修復 / XPCタンパク質 / DDB因子 |
Research Abstract |
研究代表者および研究分担者は、DNA修復において、クロマチン構造の変換が修復因子による損傷の認識過程にどのような役割を果たしているのか、またヒストンの修飾などのクロマチン構造の変化が修復の効率にどう影響するのかを明らかにすることを目的として研究を行い、以下にまとめるような知見を得た。 ヒトのヌクレオチド除去修復において損傷認識に関るXPCタンパク質複合体は、種々の損傷DNAに対して特異的に結合するが、非損傷DNAに対しても非特異的に結合する。そのため、大過剰の裸の非損傷DNAの添加によって裸のDNAに存在する6-4光産物に対するXPC複合体の特異的結合は阻害された。一方、裸のDNAの代わりにヌクレオソーム構造をとった非損傷DNAをcompetitorとして添加した場合には、この阻害効果は抑制された。従って、非損傷DNA領域がヌクレオソーム構造をとると、XPC複合体の非特異的DNA結合が抑制されるため、XPC複合体の損傷認識の特異性が高まるものと考えられる。他方、損傷それ自体がヌクレオソーム構造をとる場合には、XPC複合体の損傷への結合が強く阻害されたことから、何か別の因子がヌクレオソーム中に存在する損傷を認識することが示唆される。 DDB因子(DDB1-DDB2ヘテロ二量体)は、ヒトのヌクレオチド除去修復に関るもう一つのタンパク質因子である。我々は、XPCタンパク質が細胞内で紫外線損傷に対応してユビキチン化を受けることを見い出した。このXPCのユビキチン化はDDB因子の存在に依存しており、また試験管内で、DDBタンパク質複合体の持つユビキチンリガーゼ活性によりユビキチン化された。さらにXPCタンパク質とDDBタンパク質複合体とは精製タンパク質どうしで相互作用した。
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Research Products
(6 results)