2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16209013
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 昇志 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50158937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥越 俊彦 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (20301400)
一宮 慎吾 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30305221)
佐原 弘益 札幌医科大学, 臨海医学研究所, 講師 (10260762)
田村 保明 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80322329)
上口 権二郎 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70363695)
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Keywords | エスケープ / ヒト癌免疫治療 / HLAクラス1 / エピジェネティクス / HDAC / 抗原ペプチド / サバイビン / 腫瘍抗原 |
Research Abstract |
今年度の研究成果は以下の如くであった。すなわち、1)昨年、我々は病理パラフィン切片で検出可能な抗パンHLA重鎖単クローン抗体EMR8-5の開発に成功した。その結果、乳癌と前立腺癌でHLA重鎖の発現率が20%以下との驚くべき結果を得た。この原因としてHLA重鎖の発現低下の大部分がβ2ミクログロブリン(β2M)の発現低下であることが判明した。このβ2Mの発現低下の機序を種々解析した。その結果ピストン脱アセチル化(HDAC)阻害剤処理によりin vitro、in vivoにおいてβ2Mの発現が回復しHLA重鎖の発現がみられた。このことは、腫瘍免疫エスケープの制御にHDAC阻害剤の大きな関与を示すものであり、重要な研究成果と考えられた。他方、2)エスケープ機構を凌駕する癌免疫研究も重要であり、我々は分子シャペロン型のワクチン複合分子の研究開発を行った。その結果、抗原ペプチドの免疫原性の増強にHSP90分子シャペロンが極めて有効であり、HLA-A24トランスジェニックマウスの動物モデルでもHSP90-抗原ペプチド複合体はCFA+抗原ペプチドに匹敵する効果をみた。機序としてはHSP90が効率よくDCの表面に近いリサイクルエンドゾームおよびproteasomeに抗原をクロス提示することが示された。
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Research Products
(8 results)