2005 Fiscal Year Annual Research Report
胆管細胞癌の網羅的遺伝子解析とそれに基づく分子標的制癌療法の開発
Project/Area Number |
16209039
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
二村 雄次 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80126888)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜口 道成 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90135351)
梛野 正人 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20237564)
小田 高司 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (30311715)
横山 幸浩 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (80378091)
江畑 智希 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (60362258)
|
Keywords | Nek2 / 分子標的治療 / siRNA |
Research Abstract |
1、臨床病理学的研究 名古屋大学関連施設にて手術施行された55症例より胆管癌組織を収集し、病理組織解析、核酸抽出、蛋白質分析用にわけ、保存した。 2、分子生物学的研究 (1)収集した臨床検体でのcDNA array法による癌特異的発現遺伝子の解析を継続中。 (2)Nek2 siRNAの機能解析Nek2(NIMA related kinase2)を標的にしたNek2 siRNAの作用機序の解析にて癌細胞の増殖抑制がアポトーシスによることを明らかにした。 (3)さらにNek2 siRNAによるアポトーシスがカスペース非依存性アポトーシスであることを明らかにした。 3、担癌モデル動物を用いた解析 (1)ヒト胆管癌由来培養細胞による皮下発癌モデルにおいてNek2 siRNAの高い導入効率および安定性について明らかにした。 (2)ヒト胆管癌由来培養細胞による腹膜播種モデルにおけるNek2 siRNAの遊離癌細胞への高い導入効率について明らかにした。 (3)ラット門脈内へのカテーテル挿入後、蛍光標識したNek2 siRNAの門脈内投与をおこなった。Nek2 siRNAの肝細胞への導入に成功し、siRNAの門脈内投与が有効な薬物投与法であることを明らかにした (4)これまでの動物実験にて毒性などの明らかな副作用を認めなかった。現在ヒトへの投与可能なGMP(good manufacturing practice)基準のNek2 siRNAの開発をすすめており、開発後ヒトへの投与試験をおこなう予定である。
|