2006 Fiscal Year Annual Research Report
根尖性歯周炎により破壊された歯周組織の治癒のメカニズムの解明と再生医療への応用
Project/Area Number |
16209056
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
阿南 壽 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80158732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 勝正 九州大学, 大学院歯学研究院, 教授 (00117243)
前田 英史 九州大学, 大学病院, 講師 (10284514)
島内 英俊 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70187425)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50226768)
川島 伸之 東京医科歯科大学, 大学院医師学総合研究科, COE特任講師 (60272605)
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Keywords | 根尖性歯周炎 / 再生療法 / 再生の足場 / 骨芽細胞 / 歯根膜細胞 / エナメルマトリックスタンパク / FGF-2 / PRP |
Research Abstract |
根尖部歯周組織再生に関与するコアの中で、(1)再生の足場、(2)細胞(骨芽細胞、歯根膜細胞)および(3)エナメルマトリックスタンパク(EMD)などの再生促進因子の効果について解析した。各研究者の本年度の研究成果を以下に示す。 阿南 壽(福岡歯科大学)は、根尖病変治癒モデルを用いてEMDの効果について解析した結果、炎症反応は早期に消退し骨組織の著明な回復を認めた。前田勝正(九州大学)は、歯周病変治癒モデルを用いてEMDの効果について解析した結果、セメント質形成の活発化に先立ってBMP-2およびBMP-4を発現したマクロファージが著しく増加することを明らかにした。前田英史(九州大学)はMTAがヒト歯根膜細胞の骨芽細胞様細胞への分化を積極的に促進することを明らかにした。小林誠(昭和大学)は、ヒト歯根膜細胞のクローニングおよびキャラクタリゼーションを行った。太田幹夫(東京歯科大学)はイヌのデヒーセンスに増殖歯根膜組織を応用することにより、歯周組織欠損部における新生骨の形成およびセメント質の再生を認めた。川島伸之(東京医科歯科大学)は、Notchシグナルの抑制が骨芽細胞の分化を正の方向に誘導することを明らかにした。島袋善夫(大阪大学)は、FGF-2がヒト歯根膜細胞のグリコサミノグリカン産生を制御することを明らかにした。菊地寛高(明海大学)は、PRPがマクロファージにおけるIFN-γ誘導性のNO産生を促進することを明らかにした。島内英俊(東北大学)は、16S rRNA遺伝子解析による網羅的細菌叢検索法を開発し、根管治療前後における細菌学的プロファイルの変動を明らかにした。高柴正悟(岡山大学)はラットを用いて、根管治療前後の根尖病巣における遺伝子プロファイルの変動を明らかにした。土倉康(東京歯科大学)はイヌを用いて、根尖性歯周炎動物モデルを確立した。
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