2007 Fiscal Year Annual Research Report
患者自己の間葉系幹細胞を用いた顎骨再生医療のシステム構築と臨床応用
Project/Area Number |
16209057
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
細川 隆司 Kyushu Dental College, 歯学部, 教授 (60211546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小城 辰郎 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80153542)
波多野 圭紀 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10326465)
正木 千尋 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60397940)
寺田 征彦 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (40433403)
村上 繁樹 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (30094775)
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Keywords | 幹細胞 / 骨再生 / 歯学 / 再生医学 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
当課題のテーマである再生医療の最先端技術である間葉系幹細胞を分離培養する技術を用いて、顎骨における広範囲の骨欠損を修復する再生医療のシステムを構築するにあたり、様々な問題点を解決すべく研究の範囲が広がりつつある。その結果として、本年度得られた研究成果の中で主なものを下記に述べる。 (1)間葉系幹細胞を用いた顎骨再生治療の評価方法について検討を行った.患者のQOLを測定し、治療の満足度を検討する方法論についてOHIP-49の短縮版であるOHIP-16JPと共に咬合スコアを1500名以上に対し自記式調査を行い横断的検討を実施した。その結果、咬合異常のある群は口腔関連QOLも低下している可能性が示唆された。 (2)間葉系幹細胞から分化した骨芽細胞に対する骨形成促進薬剤として、β-ガラクトシドに親和性を持ち、一次配列上に保存された領域をもつレクチンファミリーに分類されるgalectin-9の効果について検討した結果、骨形成を促進し、骨吸収を抑制する効果が確認された。さらに、今年度の結果からgalectin-9は、ヒト骨芽細胞においてBMP receptor2とCD44をクロスリンクしてCD44直下のSmad1を直接リン酸化し、骨芽細胞分化を誘導することが明らかになった。 (3)再生した顎骨が、その形態・機能を維持するためには、咬合悪習癖などの口腔再建治療のリスクファクターを診断し、コントロールしていかねばならない。その手段として、唾液中ストレス指標タンパクであるクロモグラニンAに着目し、この指標タンパクがブラキシズムなどの咬合悪習癖を診断できるかどうか、検討した。今年度は、縦断的検討を行った結果、日内変動は個人差が大きく、今後何らかの方法でキャリブレーションの方法論を検討していく必要があると思われた。
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Research Products
(5 results)