2005 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける旧石器編年・古環境変遷に関する基礎的研究
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16251005
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| Research Institution | Doshisha University |
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Principal Investigator |
松藤 和人 同志社大学, 文学部, 教授 (90288598)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 明 同志社大学, 工学部, 教授 (30164974)
成瀬 敏郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (60033510)
渡辺 満久 東洋大学, 社会学部, 教授 (30222409)
長岡 信治 長崎大学, 教育学部, 教授 (80244028)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
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| Keywords | 旧石器編年 / レス-古土壌編年 / 磁気層序学 / 火山灰編年学 / 年代測定学 / 国際研究者交流 / 韓国 / 中国 |
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| Research Abstract |
本年度は、所定の年度研究計画に沿い、中国江蘇省金壇市和尚〓旧石器時代遺跡、韓国京畿道漣川郡全谷里遺跡を中心に組織的な考古学・自然科学の学際的調査を遂行し、各種データの収集と分析を行なった。また韓国全谷里地域で採取した豊富な玄武岩試料を用いてK-Ar年代測定法による系統的な年代測定を実施するとともに、年代を異にする複数回の玄武岩流の分布域を初めて解明した。
(1)吉林省・遼寧省での予備調査
中国吉林大学・遼寧省考古研究所にて旧石器時代遺物の調査並びに研究情報を交換した。韓国内のレス-古土壌連続との比較検討のため、長春市郊外等の露頭においてレス-古土壌堆積物の予備調査を実施し、中国東北地方と朝鮮半島のレス-古土壌の対比をおこなううえで貴重な知見を得た。さらに中国東北地方のレス-古土壌編年に際して鍵層となる白頭山起源火山灰層の探索を試みた(5月)。
(2)江蘇省金壇市和尚〓旧石器時代遺跡の調査
和尚〓遺跡にて南京博物院考古研究所との共同研究として火山灰分析用試料採取、レス-古土壌調査、初期磁化率測定、周辺地形調査。南京博物院にて和尚〓遺跡出土資料の調査(9月)。採取した各種試料は日本で分析中である。
(3)陜西省考古研究所での旧石器資料調査・洛南県所在旧石器遺跡でのレス-古土壌調査
陜西省洛南県にて前期旧石器時代遺跡群のレス-古土壌調査。陜西省考古研究所臨潼支所にて洛南盆地出土旧石器の資料調査(9月)。
(4)韓国京畿道全谷里遺跡での地質調査
韓国京畿道全谷里遺跡周辺にてレス-古土壌調査、磁気層序学的調査、玄武岩試料の系統的サンプリング、地質調査(11月)。韓国京畿道全谷里遺跡にて電気比抵抗調査・地質補足調査を実施(3月)。全谷里遺跡国際シンポジウム(於ソウル)にて全谷里遺跡の地質年代をめぐって最新の調査成果を共同研究発表。
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