2005 Fiscal Year Annual Research Report
環境と人間に適応し協調的に行動する個人用知的小型移動体システム
Project/Area Number |
16300044
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長尾 確 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (70343209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河口 信夫 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (10273286)
大平 茂輝 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助手 (60339695)
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Keywords | 個人用知的移動体 / 移動体間通信 / アドホックネットワーク / 状況認識 / 連携協調 / センサー統合 / 個人適応 / マルチメディアアーカイブ |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に製作した複数台の小型移動体を用いて、動的環境において通信可能な移動体の検出と移動体間通信の応用、さらに移動体通信とグローバルネットワークの連動とその応用について研究を行った。 そのために、アドホック通信によってある移動体から通信可能な他の移動体を検出し、搭乗者に提示する仕組みを実現した。この場合、別の移動体を経由して通信可能な移動体も検出する。移動体が検出できたら、次に、移動体間の情報伝達および接近した場合の衝突回避などの応用について検討し、さらに、移動体通信とインターネットなどのグローバルネットワークを連動させる仕組みを考案し、実機を使って実証実験を行った。 同時に、環境情報の高度な認識と利用についても研究を行い、音声・映像データと各種センサーデータを統合したユーザーの体験の記録と利用の仕組みを開発した。これはアーカイブされた観測データに基づいて構築した個人の体験の文脈データとユーザーの主観的解釈を統合して、体験コンテンツを作成し、複数ユーザー間で共有・閲覧できるシステムである。さらに、自分や他者の体験コンテンツを移動体に取り込み、音声・映像以外に位置や制御情報を用いて、以前の体験と同様の体験を再現する追体験支援システムの開発も行った。これは、情報ネットワークと移動体の特性を最大限に活かしたアプリケーションであり、今後の大きな発展が期待できる。
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Research Products
(4 results)