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2005 Fiscal Year Annual Research Report

百日咳毒素のin vivoでの発現による小脳プルキンエ細胞シグナル伝達の解析

Research Project

Project/Area Number 16300099
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

饗場 篤  神戸大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20271116)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原田 武志  神戸大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30362768)
Keywords小脳プルキンエ細胞 / Gi / o / 百日咳毒素 / L7 / トランスジェニックマウス / インスレーター / RGS
Research Abstract

本研究では三量体Gタンパク質Gi/oシグナルの機能を個体レベルで明らかにするため、2種の遺伝子操作マウスを作成した。第一にGi/oを介するシグナル伝達を特異的に抑制するために、小脳プルキンエ細胞特異的に百日咳毒素(PTX)を発現するトランスジェニックマウス(Tg)の作製を試みた。第二に、プルキンエ細胞で非常に強く発現しGi/oのGTPase活性を上昇させるRGS8のノックアウトマウス(KO)(Gi/oの活性化状態が野生型と比べ長く続くと考えられる)の作成・解析を行った。
プルキンエ細胞特異的L7プロモーター下にPTXを導入、さらにインシュレーターを両端に挿入したベクター(L7-PTX)を用い2匹の独立なTgファウンダーを得た。1匹のTgは、外見上の異常は認められないものの、活動量が減少しているように観察され、7週齢の時点で死亡したが、小脳特異的なPTXmRNA発現が確認された。一方、他方のTgは交配したが、仔マウスにTgは得られなかった。以上の結果より、L7-PTXTgはPTXの発現により、致死的な影響を受けているものと考えられ、PTXの遺伝子発現を時空間特異的に制御することができるベクターを構築し、現在Tgの樹立を試みている。
また、RGS8遺伝子座にloxP配列とFRT配列に挟まれたネオマイシン耐性遺伝子を導入したマウスをジーンターゲッティング法により作成した。さらにloxP配列で挟まれたエキソン4,5をCreにより欠損させたKOマウスを作成した。RGS8KOはrotarod試験による運動協調能、オープンフィールドテストでの自発運動量、体重に変化は見られなかったが、直腸温がコントロールマウスと比較し有意に減少していた。これらの結果から、RGS8が視床下部体温中枢においてGi/oのシグナルを制御することにより体温を調節している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Farnesylation of retinal transducin underlies its translocation during light adaptation.2005

    • Author(s)
      Kassai et al.
    • Journal Title

      Neuron 47・4

      Pages: 529-539

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Synaptically driven endocannabinoid release requires Ca^<2+>-assisted metabotropic glutamate receptor subtype 1 to phospholipase Cbeta4 signaling cascade in the cerebellum.2005

    • Author(s)
      Maejima et al.
    • Journal Title

      J.Neurosci. 25・29

      Pages: 6826-6835

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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