2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトおよびサル脳の新規アセチルコリン合成酵素pChATの遺伝子構造と脳機能回路
Project/Area Number |
16300111
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
遠山 育夫 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (20207533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 宏 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (40079736)
松尾 明典 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 助手 (20324585)
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Keywords | アセチルコリン / コリン作動性神経 / alternative splicin / 抗体 / 学習 |
Research Abstract |
コリンアセチル基転移酵素(ChAT)は、コリン作動性神経の神経伝達物質アセチルコリンの合成酵素である。我々は、ラットの翼口蓋神経節からChATの新しいサブタイプを発見し、pCHATと命名した。本研究は、ヒトおよびサルの脳に発現しているpCHATの遺伝子構造を明らかにするとともに、その脳内局在や機能的意義を探ることである。すでに2年目に、ニホンザル(Maccacafuscata)のアセチルコリン合成酵素のサブタイプの遺伝子構造、アミノ酸構造の一次配列を決定し、第28回日本神経科学会総会で報告している。3年目である本年度は、まずヒトのコリン合成酵素のサブタイプのクローニングを行い、現在、その結果を解析中である。次に、ラット脳やサル脳をもちいて、これらアセチルコリン合成酵素の局在や機能解析を行った。その有力な手段となるサブタイプを特異的に認識する抗体の作成に成功し、その成果を国際学術誌Neurochem Internationalに報告した。また、とくにサル脳を用いて、アセチルコリン合成酵素の脳内局在やNatriuretic peptide受容体などの機能分子との共存関係を明らかにし、Neuroscience誌,J Histochem Cytochem誌、peptides誌などの国際学術誌に発表した(業績参照)。また、成果の一部は、平成18年度に開催予定の第7回日米合同組織細胞化学会で報告した。
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Research Products
(4 results)