2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16300170
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
若松 秀俊 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (40014237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 逸郎 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助教授 (10014375)
本間 達 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助手 (60361721)
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Keywords | 脳低温療法 / 集中治療・管理 / 脳圧制御 / 生理状態測定 / 冷却媒体 / 冷却装置 / 適応制御 / ファジィ制御 |
Research Abstract |
前年度までに構築した脳温自動管理システムを呼吸管理のもとに使用可能なように、その性能を詳細に検討した。このシステムについては、患者温熱システムと同様の臨床特性の実現だけでなく、より優れた方法を探索しながら、テストと改良を重ねて実用化を目指した。なお、併せて脳低温療法時の頭蓋内圧や静脈酸素分圧・麻酔状態・活動状態などの研究を行い、より良い生体機能制御のための知見を得ることができた。集中治療室の温度管理を含めて、患者の脳温管理の臨床試験準備とシステム全体の性能改善を行った。また、鼓膜温度センサによる脳温検出に合わせて、帽子の冷却強度の調節可能なシステムを構築し、能率試験を行った。制御法に関しては代謝量を精密に変えられる温熱モデルを開発し、水冷式脳温調節システムを構築し、最適適応制御法とは別にファジィ制御を行った。さらに、患者生理状態の観察や褥創の発生機序や冷却効率を考慮して、シミュレーション結果を活用し、空冷式脳温冷却装置を開発中である。現在独立に稼働可能なシステムを統合し、集中治療室内で治療を受けるような、生命の危機にある重篤な患者のための生理状態総合管理システムの研究を行っている。なお、本大学医歯学総合研究科との緊密な連携と国立病院東京災害医療センターとの協力により、この脳低温療法なしでは生命確保が極めて困難である患者の身体に傷つけることなく、医師の管理のもとに冷却効果を臨床上確認のために学内倫理審査の段階にある。なお、呼吸管理や麻酔管理も行うので、併せて家族のインフォームドコンセントによる脳の厳密な温度制御を行うが、何らかの不調がある場合には、非常ボタンの作用で、システム自動制御機構が解除され、医師がすべて従来の手動管理に移行できるように装置に改良を加えた。
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Research Products
(4 results)