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2004 Fiscal Year Annual Research Report

力・触覚ディスプレイ装置によるリハビリテーションに関する研究

Research Project

Project/Area Number 16300183
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

大岡 昌博  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (50233044)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三矢 保永  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10200065)
宮岡 徹  静岡理工科大学, 理工学部, 教授 (00111815)
本多 主計  沼津工業技術センター, 副主任
鴨下 賢一  静岡県立こども病院, 副主任
Keywords力覚 / 触覚 / リハビリテーション / バーチャルリアリティ / 作業療法 / バイモルフ形PZTアクチュエータ / ピンアレイ / ペグ・イン・ホール
Research Abstract

本研究では,脳の機能回復のために,脳に適度な刺激を与えることを目的として,力覚だけでなく触覚呈示装置により圧力分布も指先に伝達できる新しいハプディック・ディスプレイ装置を開発することを目的としている.
本年度では,3リンクマニピュレータおよび分布圧覚呈示機構を搭載するハンドから構成されるシステムを試作した.本システムの分布圧覚呈示機構は,点字セル(KGS社製,型式:SC9)に独自開発した変換アダプタを組み合わせたものである.変換アダプタによって,ピン間隔は等間隔に変換されるとともに,最小厚さ25mmまでの仮想物体の呈示を可能にした.触知ピンアレイ規模とピン間隔は,それぞれ6×4と2mmであり,バイモルフ形PZTアクチュエータにより各触知ピンは最大1mmの上下動が可能である.
本研究では,本装置のリハビリテーションへの応用研究を進める前段階として,仮想物体の操作における触覚と力覚の役割について,調査するため次の2種類の予備実験を実施した.実験A:コンプライアンスの異なる4種類の仮想ペグについて,与えた仮想ペグの直径とペグを把持したときに得られる最終的な指間隔の差ΔDを計測する実験,および実験B:ペグの挿入作業を行い,接触力,物体と手先の位置などを計測する実験,という2種類の実験を行った.実験AとBでは,2種類の条件,すなわち1)力覚のみの呈示および2)力覚と触覚同時呈示で,4人の被験者に対して呈示実験を行った.
その結果,実験Aでは,条件1)と2)で得られたΔDを比較すると,力覚のみ呈示の条件2)の方がΔDが大きくなり,両者の差はペグのコンプライアンスが大きいほど顕著になったが,実験Bでは,2つの条件間で有意な差は認められなかった.以上の結果から,仮想物体を持つ/離す瞬間に触覚の効果が大きく現れることがわかった.作業療法においては,持つ/離す動作を頻繁に繰り返すため,本システムの適用が有効であるものと思われる.

  • Research Products

    (5 results)

All 2004

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] 触覚・力覚複合呈示装置によるテクスチャの呈示2004

    • Author(s)
      藤原健洋, 加藤圭太郎, 大岡昌博, 三矢保永
    • Journal Title

      第22回日本ロボット学会学術講演会

      Pages: 1D14

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Multi-modal Haptic Display Featuring with a Fine Array of Stimulus Pins and an Articulated Manipulator2004

    • Author(s)
      M.Ohka, K.Kato, H.Koga, T.Fujiwara, Y.Mitsuya
    • Journal Title

      Eighth Inter.Conf.on Manufacturing and Management

      Pages: 1053-1058

  • [Journal Article] 触・力覚の融合呈示2004

    • Author(s)
      加藤圭太郎, 藤原健洋, 大岡昌博, 三矢保永
    • Journal Title

      日本機械学会2004年度年次大会 Vol.7, No.04-1

      Pages: 335-336

  • [Journal Article] 触覚および力覚提示装置の評価法2004

    • Author(s)
      大岡昌博
    • Journal Title

      日本機械学会2004年度年次大会講演資料集 Vol.8, No.04-1

      Pages: 429-430

  • [Journal Article] 圧覚・すべり覚同時呈示触覚マウス2004

    • Author(s)
      周逸如, 大岡昌博, 三矢保永
    • Journal Title

      ロボティクス・メカトロニクス講演会2004 No.04-4

      Pages: 2A1-H-3

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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