2006 Fiscal Year Annual Research Report
ものづくりを支える工学力教育のための大学間共通教育プログラムの開発
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16300250
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
丸山 武男 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10018492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 正弘 長崎大学, 大学院生産科学研究科, 教授 (60039683)
升方 勝己 富山大学, 大学院理工学研究部, 教授 (80157198)
佐藤 孝 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10143752)
西村 伸也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (50180641)
田邊 裕治 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60143020)
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Keywords | ものづくり / 座学 / 教育プログラム / 教育ユニット / ものづくり・アイディアコンテスト |
Research Abstract |
3大学工学部が実践してきた「専門高校卒業生の受入れと補習授業等のカリキュラムの実践」は高大接続という観点から注目されてきたが、「工学力教育」はこの実践を通じて得た新しい工学教育のあり方を追求するものである。感動を経験し自ら学ぶ学生を育てるためには、初期段階から学生が「ものづくり」を意識した教育を受けていることを理解する必要があるが、3大学工学部は従来の「座学」を中心とした教育プログラムではこのような理解を得ることは難しいと考えている。そこで3大学では、これまでに創造工学実習(新潟大学)、構造設計製図(長崎大学)、自由課題製作実験(富山大学)等の実践を通じて、「ものづくり」に関わる「教育ユニット」を蓄積してきた。更に、専門高校卒業生に対する補習授業を始めとするリメディアル教育において、「基礎学力」に関わる「教育ユニット」も蓄積してきている。 本研究では、平成16年度から学生と協働して、学生が連携して「ものづくり」の感動を共有し合う「ものづくり・アイディア展」の実施等のこれらのプログラムを試行し、研究期間内に3大学において評価・改善することによって、これらの「教育ユニット」を焼結、昇華させ、「ものづくり」に立ち戻った工学部の全学科に共通した「工学力教育のプラットホーム」と言うべきものを整備することを目的としている。その成果は、1大学では得られない共通性、公共性のあるものとなる。 平成18年度には、これまでスタートさせてきた各大学のプログラムを継続して実施した。新潟大学では、例えば「企業Week」(企業での開発を担っている講師による講演と実物の展示)と「創造プロジェクト演習」(学年・学科を横断したグループによる共同作業によるものづくり演習)を継続して実施した。更に、3大学の学生が1つのグループを作って協働して卒業研究を行うプログラムの試行も2つの研究テーマで実施し、1大学に限定されない研究・ものづくり実践を展開した。
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Research Products
(21 results)