2005 Fiscal Year Annual Research Report
科学力の育成をめざす参加型教材ソフトウエアによる教育実践モデルの開発と評価
Project/Area Number |
16300254
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 敏浩 香川大学, 総合情報基盤センター, 助教授 (90264142)
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (70178820)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
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Keywords | 理科学習 / 描画法 / 科学モデル / 反省的思考 / ソフトウエア / ドロー系ソフト / メタ認知 |
Research Abstract |
2005(平成17)年度は,1.システム開発,2.実践モデル開発,3.普及・フィードバックの3部門に取り組んだ。 1.システム開発 システム開発者と授業実践者による会議を踏まえて前年度までの懸案事項を整理し,「しおり」機能を優先的に開発することを決定してPolka1.4β2に実装した。現在は,機能の有効性と操作性を実践現場での利用によって評価中である。 2.実践モデル開発 前年度に引き続き,小学校B区分での授業を中心に実践モデル作りに取り組んだ。特に小学4年生の単元を中心に取り扱い,次のような内容での教育実践を実施して報告した。 (1)小学4年生の「空気中の水」(水の凝結) (2)小学4年生の「物のあたたまり方」(熱の伝導と移動) (3)小学4年生の「空気や水をとじ込める」(空気の圧縮及び水との比較) これらは,いずれも「目に見えない対象のモデル化」に該当する内容である。Polkaを用いた描画によって,児童・生徒が現象の背後のメカニズムをモデル化する授業実践の基本的な流れを示すことが出来つつある。しかし,振り返り機能の生かし方と,「しおり」機能の生かし方については,課題が残っている。 3.普及・フィードバック Polkaの操作や授業での利用方法について分かりにくいという声が実践現場から上がってきたため,利用マニュアルを全面的に改定し,「児童用」「生徒用」「教師用」を作成して,Webサイトからダウンロードできるようにした。さらに,Polkaの基本機能を説明するためのワークシートも作成し,教育実践現場への導入がスムーズに出来るようにした。 さらに,学会におけるワークショップ開催,県の教員研修などを通して利用者を拡大し,学会の会期中に実践会議を行って実践現場からの具体的なフィードバックを得やすくした。 現時点では,「しおり」機能の評価と具体的な実践モデルの開発が課題である。
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Research Products
(6 results)