2005 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningにおけるプレゼンスを高める学習環境のデザイン手法の開発と評価
Project/Area Number |
16300264
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助教授 (30319008)
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Keywords | 教育工学 / eラーニング / プレゼンス / 学習環境デザイン / 感情 / CMC / コミュニケーション / コミュニティ |
Research Abstract |
本研究の目的は、学習者のプレゼンスを高め、ドロップアウトを防ぐ、e-Learning環境の構築方法を考究することである。特に、本研究で扱うプレゼンスは、「実際に教室にいなくても、教室で授業を受けているような感覚」をさす。これにより、学習場面においてe-Learningのより多くの利用を促し、さらに、学習者にとって学習しやすいe-Learningコンテンツ作成の指針を得ることができると考える。 平成17年度は、上記の目的を達成するために、電子メディアにおけるプレゼンスおよびプレゼンスに関連のある感情面に関する基礎的な研究を行った。以下で、特に3つの大きな研究実績の概要を述べる。 一つは、電子化黒板がプレゼンスに及ぼす影響を調べるために、大学生を被験者にした実験を行った。結果、電子化黒板を使用すると、学習者間で視点が集中するため、お互いに視点を共有しているという感覚が生じ、プレゼンスの感覚が高まることが実証された。 二つは、電子メールを使ったコミュニケーションにおいて、参加者の感情面に注目した実験を行った。被験者をペアにして実際にコミュニケーションを行わせ、その過程で生じた感情を測定し分析を行なった。結果、不快な感情をより生じているときは、感情の伝達がうまくいかないことがわかった。 三つは、電子掲示板におけるコミュニケーション場面において、そこに投稿されるメッセージに含まれた自己開示の深さによって、参加者の行動面がどう変化するのかを検討した。その結果、深い自己開示を含むメッセージに対して、参加者も、より深い自己開示を含む返信の投稿をすることがわかった。
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Research Products
(7 results)