2005 Fiscal Year Annual Research Report
協調学習における新しい評値概念の構築と状況内評価法の開発
Project/Area Number |
16300280
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
加藤 浩 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80332146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西森 年寿 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90353416)
中原 淳 東京大学, 大学総合教育研究センター, 講師 (00342618)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 助教授 (20323199)
望月 俊男 神戸大学, 学術情報基盤センター, 助手 (50379468)
山下 淳 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80345157)
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Keywords | 教育評価 / 協調学習 / 相互評価 / CSCL / 社会的構築主義 / 状況論 |
Research Abstract |
1.学習評価概念の研究開発 学習活動の現場を共にするコミュニティのメンバーのみが評価をする正当な権利を持つという立場から、「自己評価」と「相互評価」を方法的な基盤とした評価概念を提案した。具体的には、下記の2つのシステムを開発し、その実験を通して、新しい評価概念の成立可能性と問題点を検討した。 2.状況内評価システムの研究開発 学習者ひとりひとりが携帯し、学習活動のさなかに簡便に自分自身に対する評価や他者の評価が記録でき、さらに、それを後で見直したり、他者評価と比較できるような相互評価システムを開発している。本年は、PDAをベースにした携帯相互評価端末の試作品を開発した。これは発信器と受信器の組で構成され、赤外線で通信する。発信器を学習者ひとりひとりにとりつけておき、その発信器に向けて受信器を操作することで特定の学習者に対する評価を学習活動のさなかに入力することができる。さらに、その携帯相互評価端末から得られたデータを集計しグラフで表示するシステムを開発した。 3.相互評価支援システムの研究開発 学習者が生み出したレポートなどの成果物を、学習者が相互評価する際に、「客観性」は求めないにしても、信頼性と公平性は必要になると考えられる。そこで、それらを担保するような相互評価手法を開発し、Webアプリケーションとして実現した。今年度は自動相互評価割り当て方法と評価者の個人差の影響を除去する方法を開発して実装した。さらに、パイロット実験を行ってユーザビリティを検証した。
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Research Products
(14 results)