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2005 Fiscal Year Annual Research Report

陽子移動反応質量分析計による植物の有害炭化水素ガスの取り込み評価

Research Project

Project/Area Number 16310014
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

谷 晃  東海大学, 開発工学部, 助教授 (50240958)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高山 真策  東海大学, 開発工学部, 教授 (90236365)
平野 高司  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20208838)
小池 真  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00225343)
Keywords陽子移動反応質量分析計 / 揮発性炭化水素 / 有機ガス / 公園樹木 / 大気浄化 / 吸収 / 気孔 / 簡易渦集積法
Research Abstract

本年度は計画通り以下の研究を実施した.
3.各植物種のVOC除去能力の評価
4.光強度や暴露濃度とVOC沈着量の関係の検討
5.群落へのVOC沈着フラックス測定方法の開発
3 公園樹木として広く用いられるシラカシ,ウバメガシ,スダジイ,サンゴジュを用い,これら樹木のVOC除去能力を調べた.暴露したVOCは,ベンゼン,トルエン,メチルエチルケトン(MEK),メチルビニルケトン(MVK),メタクリルアルデヒド(MA),クロトンアルデヒド(CRA)であった.ベンゼンとトルエンはどの植物にも吸収されなかったが,他の物質は高い速度で吸収された.純水を用いた溶解実験と比較すると,水への溶け込み量より,植物による吸収量が多く,内部で速やかに代謝されていることが示唆された.
4 光強度を変えた実験から,MEK, MVK, MA, CRAは気孔から吸収されることが裏付けられた.暴露濃度を数ppbから数十ppbへ変化させても,植物の代謝能力を示すCi/Ca値は変化なかった.このことから,植物は,環境濃度域のこれら有機ガスを速やかに気孔から吸収し,葉内で代謝できることわかった.
5 群落へのVOC沈着量を精度よく測定可能な簡易渦集積法(REA)法用のVOC自動濃縮採取装置の改良を施した.配管へのVOCの吸着を抑えるため加温ヒーターを取り付けた.また,電磁弁を高応答性のものに取替え,高周波数側の渦のサンプリング精度を向上させた.用いる採取管の抵抗を均一にして,電磁弁の切り替えの際の流量変動を抑えた.以上の結果,本装置は正確に設定流量を採取でき,±5%の精度でVOC濃度を測定できることがわかった.

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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