2004 Fiscal Year Annual Research Report
戦略的環境アセスメントにおける評価手法に関する研究
Project/Area Number |
16310022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
原科 幸彦 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (20092570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
錦澤 滋雄 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教務職員
松本 安生 神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (00272683)
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Keywords | 戦略的環境アセスメント / 予測・評価手法 / 住民参加 / 合意形成 |
Research Abstract |
初年度である平成16年度は、1.計画段階のSEAにおける評価手法の現状調査、及び2.評価手法の整理、の2点について重点的に取り組み、概ね当初の研究計画通りの成果を得たと考えている。具体的な成果は、以下の通りである。 1.計画段階のSEAにおける評価手法の現状調査 まず、国内の事例の資料収集と事例調査として、埼玉県や東京都、長野県や千葉県に対してヒアリング調査を実施し、評価書や審査会の議事録等の関連資料を収集した。これに基づき、来年度は47都道府県と13政令市を対象にした悉皆調査を実施し、SEAに関する評価手法の現状を体系的に把握する予定である。 海外の事例については、イギリス、アメリカ、カナダなどの欧米先進諸国の状況を調査した。また、アセスの分野で昨今注目されているEU指令についても、報告やインターネット等を通じて動向を把握した。さらに、中国、台湾などのアジア諸国の状況についても調査した。この結果、大まかな内容は把握することができたが、今後さらに詳細な情報を入手するためのヒアリング調査を実施する予定である。 2.評価手法の整理 以上の現状調査により、先進諸外国のスコーピング方法論、環境面と社会・経済面の個別項目別の評価方法、代替案の比較検討の状況、等について整理した。特に制度面については情報が相当程度集まったので、今後は、先進的な事例を収集し、分析していく。 以上の成果について、国内外の学会において発表し、論文を投稿した。今年度は初年度なので発表件数は多くないが、来年度以降は積極的に国内外の学会等において情報発信する予定である。
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