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2005 Fiscal Year Annual Research Report

アセトアルデヒド脱水素酵素欠損マウスを用いた飲酒による発がんリスク評価

Research Project

Project/Area Number 16310047
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health

Principal Investigator

欅田 尚樹  産業医科大学, 産業保健学部, 助教授 (90178020)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川本 俊弘  産業医科大学, 医学部, 教授 (60177748)
小山 倫浩  産業医科大学, 医学部, 助教授 (00309965)
Keywordsアルデヒド脱水素酵素 / ノックアウトマウス / 飲酒 / 小核試験 / アセトアルデヒド / Aldh2 / 発がん / 突然変異
Research Abstract

日本人の約半数にはアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)活性の欠損のために、飲酒後、フラッシャーと呼ばれる顔面紅潮や、心悸亢進、吐き気、頭痛等の気分不良を訴える人がいる。ALDH2酵素不活性者においては、ALDH2正常者と同量の飲酒をするとアセトアルデヒド濃度が高く維持されるために、発がんリスクが高まると予想される。本研究では、我々がALDH2活性欠損者の動物モデルとして開発したAldh2ノックアウトマウスを用いて、アセトアルデヒド吸入曝露時および経口投与時の変異原性を比較評価することを目的とした。【方法】Aldh2ノックアウトマウスおよび野生型マウスを用い、アセトアルデヒドを500ppmで2週間連続吸入曝露あるいは100mg/kg/day経口投与を行った。1)網状赤血球における小核発現頻度をフローサイトメーター(FACS)にて検出・定量化した。2)TcR(T cell receptor)遺伝子座の突然変異頻度を我々が以前開発した手法によりFACSにて検出・定量化した。【結果・結論】1)網状赤血球中小核頻度は、投与ルートにかかわらず、アセトアルデヒド曝露により野生型マウスにおいて増加は認められなかったが、Aldh2ノックアウトマウスにおいては有意な増加が観察された。2)TcR(T cell receptor)遺伝子座の突然変異頻度は、経気道曝露においてはいずれのマウスにおいても有意な差異は認めなかったが、経口曝露においてはAldh2ノックアウトマウスにおいてのみ、突然変異頻度の有意な増加が観察された。アセトアルデヒド曝露によりノックアウトマウスにおいてのみ変異原性の増強が認められたが、このとき血中のアセトアルデヒド濃度も高値であることを認めており代謝の遷延により毒性が増加することが確認された。以上よりALDH2活性欠損者では、飲酒によるアセトアルデヒド曝露による発がんリスクが高くなる可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Urinary 8-Hydoxydeoxyguanosine (8-OHdG) and Plasma Malondialdehyde (MDA) Levels in Aldh2 Knock-out Mice under Acetaldehyde Exposure2006

    • Author(s)
      Ogawa M
    • Journal Title

      Industrial Health 44

      Pages: 179-183

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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